「幽霊屋敷についてのテキスト」にて、ある日たまたま心理学の本を家でみつけたことで毎晩発生する怪奇現象を幻聴だと思いこむようになり恐怖から身を守った経験を書いたのだが、なんとその本は家族の誰も買っていないことが判明した。
自分→当時は小学生だし、おこづかいも少ないし買うわけがない
父→歴史、数学、理科系の本しか買わない
兄・姉→雑誌か漫画しか買わない
母が買ってきた可能性を考えていたのだが、先日母と会った時にそのことを聞いたらそんな本は知らない、お母さんのじゃないよ、と証言したため家族の誰も購入者じゃないことになってしまった。
ふつうに考えたら来客の忘れ物だとかそういうことなんだろうけど、万が一、人ならざるナニカがポンと本をくれたのだとしたら、幽霊屋敷で正気を保つためのただひとつのアイテムを寄越してくれたのだとしたら、本の内容を理解可能な年齢になってから与えてくれたこころづかいに感謝する。
そして、ふつうのことじゃないことがあの家で起こったとしてももう特におどろかない。