焦げた後に湿った生活

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闘病記17

【今日の病状】

薬を増やされた。量も種類も。

一発でぶっとび半日以上眠った。起きると身体がいのかん。参ったねこれ耐性できるまで。

 

食べられるものの少なさを改善するために処方された薬飲むとトぶ。

 

採血もして、結果は次回診察に出るんだけど、結果見なくても血液が悪いのはわかる。色が黒ずんだ赤。今みたいになる前の血液はクリアなボルドーだった。

とても注射のうまい看護師にそれを言うと、「酸素がいきわたった血だったのね」と彼女は答えた。

 

酸素がいきわたってない生者の血液、どういうことなんだろう。

 

【創作】

ある女の子が「若さを消費されることに対しての気持ち悪さとか怒りとか、気持ちに蓋をさせて麻痺させることでしか処せなかった。だから今苦しんでる人にやさしくできない」と言った。

私はマンガを通してようやく自分の身に降りかかったそれを癒すことができている。誰も救済をふりまかないのなら他人にやさしくなんてしなくていい。せいぜい自分にも同様の体験があった、としかつぶやけないだろう。

 

もしかして まだこの問題は十分な供給ができていなくて 創作に「意義」が発生するテーマなのか?

だとしたらマジ地球ごと滅びてくんねぇかなって思うけど近くで心を麻痺させている女の子がいるなら描いた方がいい。

 

ルーシーは救済されるべきなのか? わからない。作者は救済されなかったし体験してないことを描ける天才でもない。

だがルーシーもうすこし頑張ってくれ、私の画力が追いつくまで。まず消費された自分をカタルシスで泣かすプロットを作るから。

 

【小言】

何人か分まとめて言うね。

 

うるせえ黙れ。

闘病記16

【今日の病状】

変化がなくて申し訳ないが、食べられるものが少ない、と書くことになる。

ナマモノだめ。刺身なんか最悪だ、東京のスーパーの刺身なんて食えたもんじゃないが、外食したとしても刺盛りを自発的には頼まないだろう。

「刺盛りが嫌いな酒飲みがいるか」とは流華魔魅のセリフだがほんまにそう。だから私は酒飲みですらなくなったのだ。

 

塩気もだめになった。行きつけの惣菜屋の味が変わったのか舌が変わったのかわからない。塩気が濃すぎて野菜部分だけ食べて捨ててしまった。

菓子パンは一定の味だから助かる。元々好きだし。かといって菓子パンではタンパク質もビタミンもミネラルも摂れない。

 

私はカロリーと栄養素の量に支配された体質なので、適切に摂らないとすぐに動けなくなってしまう。

会議中に議事録書いてたら、おやつを食べるのをサボったせいで途中で右腕が動かなくなって本当に困った。

馬鹿馬鹿しい、結果が出たらいんだから人の目気にせずに羽二重餅食えばよかったんだ。

 

【マンガ】

また描いた。

「せや」

https://twitter.com/jahlwl/status/1519354916900569089?s=21&t=EoE2uvq__yyaanYZ9URpmw

 

「河内のウータン」で出てくる主要人物3人が雑談するだけの話なんだけど、これ描いてたらすごく癒された。

「河内のウータン」で描きたかったのは「眼」なんだけど、「せや」はルーシーの眼が死んでない!

 

のちのちルーシーの眼が死ぬのは性的消費されるから。「ウータン」の方でちょろっと男子2人の回想シーンがあり、そこでは三角と煩悩がそれとな〜くルーシーを性的な事象から逸らさせてあげている。ゆえに彼女はありのままで居られる。

ルーシーは自身に向けられる性的な事象に対する耐性がないと知った上でのふるまいなんだけど、めちゃくちゃ綺麗な友情じゃん?

 

これを女子にやらせると文脈が違うし、男子がやるからこそ、で…「この3人が別れる前の日常はいいなあ…」ってなった。友達なんだよな〜!

煩悩とルーシーが友達になった経緯は描いたけど三角・ルーシーが何故友達なのかは今度描きたい。

 

オチは大惨寺が持っていくけど、ゼロ年代前半に高校生であのドラマ観たことない大阪人はおらん。私の最適解はアレ。

(ゼロ年代の高校生の話というのを注釈し忘れたことに後から気づいたが 出てくる芸能人の名前で察することは可能なので描き直しませんでした)

男性25名に事前調査したうえで三角と煩悩両方が「良い」と言う芸能人はあの方にしたけど 何故男性はあの方が「良い」のか私はわからない。

 

【GW】

どこにも行かないのかもしれない。

何かしないといけないなんて、いつから思うようになったの? これが病人の思考な気がする。

 

今日も画材と文房具買うの忘れた。手帳に書かなかったから。

流石に連休中1回は「文房具屋に行く」が出来るだろう。

絵の練習と仕事の勉強をしましょう。

 

出来ればあの「表現者の眼」をしている人間、私が知ってる中では2人しかいないうちの1人に会いたいけど、忙しいだろうなー。

昨日いきなり「両眼みせて!」って言ったの。

こーゆーとこが日常の諸注意されてる要因な気がする。

 

【今日の一曲】

https://youtu.be/KE6LrqT7D8U

 

闘病記15

【今日の病状】

出社して社食を食う。魚と野菜。

どうしてオンラインで閲覧できるメニューと実際に食堂にあるものが違うんだろうか。

コロナ禍でどのくらい人が来るか読みにくいからなのだろうが、メニュー通りにすすめられないのなら、オンラインのメニューやめたらいいんだ。

 

社食はバランスのいい食事が安価で食べられるし味も不味くないので好き。

以前、完全リモートが終わって久々に食堂へ行った時、「食べるのすごく楽しみにしてた」と言ったら、食堂のおじさんが「うれしい!ありがとうございます!」とマジで喜んでいた。

 

思ったこと(褒め言葉)はすぐ口に出すべきだ。

本当に、好きな人のいいところって口に出す機会って殆どない。自分のことを好いてくれている人も、ビョーキになってからいいところを言ってくれるようになった。

私のいいところは肯定しつづける力でいなくならないところで(お前しか継続的に連絡とってへん友達めっちゃおるよなってよく言われる)、今からいなくなりそうになってるから師匠格が泣きそうになってる。

 

【過去】

https://rollingstonejapan.com/articles/detail/30963

「河内のウータン」を描き終わった日、レフトアイの命日だった。

もしルーシーの本名がリサだったらねーちゃんはウータンではなくレフトアイと名付けていただろう。

で、ウータン・クランのRZAが「過去を振り返ることは、祈りを捧げるよりも大切」だと言う。死ぬほど正しい。

 

ヒトは自分のためには祈れない。もし祈ってると思ってるヤツがいたらただの勘違いだ。

私は私のことを祈れないから呪いについて考えた。表現者になることの呪い。

ラブな師匠格が「自分が表現を続けるのは、誰かの人生を狂わせるため」と言った。

昨日書いたこととほぼ同じだろうけど、師匠格の発言を少し解説すると、世界を良くするためには構成員を増やさないとだめで、個人が出来る範疇で継続は力なり、をやっていかないといけない。(私のスタイルは継続は力なりというより一日一殺に近いけど)

啓蒙、といっていいのかもしれないけど、啓蒙と表現は似て非なる何か。

 

おっしょーへ、ちゃんと狂いましたからあの物語を描けました。

ビョーキになって過去を振り返ったら、あの眼が真っ先に脳裏に浮かんだ。

あのマンガの「5秒」のシーンはラブレターです。

あのマンガは「私小説なんですか」とよく聞かれるけど実は全然そうじゃない。キャラクターはモデルはいるにしろテンプレートなデフォルメをしている。

「5秒」のところだけが完全なる事実。

ただちゃんと眼の描写をできなかったから描き直す、、

 

【逆転】

ヤ◯◯シ会って絶対近々再流行するよな・という予感を持っていた。

そしたらホントに似たようなモンが流行りかけている、と雨宮純の記事で読んだ。

ああいうのにひっかかるのは一発逆転の思惑持ってるヤツ。いきなりフリーランスになりたがったり自己啓発にハマったりするヤツ。

 

あと「何者にもなれない」と悩んでる人か。

結構、周りにいたんだよな。(だからマンガでも煩悩くんの部屋にあの会のチラシを置いた)

何者かになるのってそんなに大事なことなの?と思ってしまうのは表現者の傲慢かもしれないが、例えば仕事をきちんとやるとか、友達を大事にするとか、倫理観を保って実行する(実行までいかないと意味ない)とか、そーゆーのやってたらそれで悩むことなくない?

 

勝手に評価のほうがついてくるじゃん。気がついたら5年10年経ってて、何者かになってたみたいな。やることやってたらフォロワーも現れる、みたいな。

 

【健康】

マンガ描き始めると夢中になって睡眠時間削れた。ルーシーありがとう。ラブレターもかけたし仕事もバリバリ。

 

今日は早く寝ようって毎日思うんだけど絶対今日も夢中になって描いてしまいそして少し元気になる。

 

https://open.spotify.com/track/5I5vHT3VOGgQx47e1WzcH8?si=oGP5a5TxStuXeZMmG69MTA

闘病記14

【最近の病状】

完全に呪い。

アウトプット再開してから、肌はツルツルだし、睡眠随伴症も軽減されたし、何より孤独感をさほど感じない。

 

ビョーキになって、治療いやだなーと逃げて、会いたい人に会いまくって説教されたり愚痴聞いていただいたりアドバイス頂戴したりしたけど、

職業がミュージシャンだったり会社員しながらも創作活動続けたりしてる人からは、皆口裏を揃えたわけでもないのに「あなたはアウトプットを続けなさい」と、か な ら ず 言われたのだ…

 

もーやだー散々したもーん、創作活動やるのって単純化すれば誰かに影響与えて世界を良くすることでしょ、私、ひとりの凡人としてはおそらく最大限のはたらきをして結果出したよ!って駄々コネたけど、結局マンガを描くことをはじめて、やったらめちゃくちゃ楽しくて、しばらくマンガ描くことにハマりそう。

 

マンガにしたのは、題材が今までやってきた作詞作曲や文章を書くことじゃ個人的に表しにくいものだったから。

絵はド下手だけどストーリーは気に入ってるので、画力上がったら描き直したい。

 

【マンガ】

https://twitter.com/jahlwl/status/1516422921824215043?s=21&t=8QwrRJLqSZXy94Prs8dG9Q

 

描きたかったこと↓

名付けは呪術。必ず個に影響が発生する。(逆に言えば名乗りをあげることは鼓舞になる)

 

破天荒とかやりたい放題とかであるためには近くでワリ食ってるヒトがいる。(ルーシーのために三角は労力割いてる)

 

性的消費が若い女を死んだ目にさせていくこと。

 

一度表現者であることを選んでしまったら、そのあと何があってもそのままだってこと。呪い!

 

描いてるうちに気づいたこと↓

オトナになったら恋愛感情という名でコーティングされる、本当は恋愛に括られない真に求めていること。

 

鏡のような性格や感受性は諸刃の剣。それを目にした人が素直で良いねえと感じるか、自分のイヤなところが見えてしまい劣等感を感じるかは、人による。

 

好きなシーン↓

煩悩が「高次元」でルーシーと繋がって二択の忠告をするところ。

煩悩くんは劣等感※から「ガキ」のルーシーに電話であんなこと言ってしまったわけだが、やっぱ友達だから忠告はしてあげるんだよな。

※三角やルーシーみたいに絶対コレやりたい!ってことがない。伝えたいことも学びたいことも。だから偏差値の高さにこだわってしまう。

 

あの2人は絶対決別しなければいけなくて、それはルーシーが精神的に子どものまま煩悩に依存してるからでもあるし、ずっと一緒にいたら煩悩はもっとひどいことをルーシーにしてるだろうから、ああやって突き放すのが余裕のない男の最大限の優しさだと思う。

 

読んだ人に「中心人物が全員、完全に善人/悪人ではない」と感想もらって、それはすごく当たってて、学年に1人はいそうな感じの人たち、を目指して描いた。

ルーシーは純粋で素直だけども三角たちを無自覚に利用してるし。

 

ルーシーの名前の由来はナイショ(しかし適当で無意味)なんだが後から「うわビートルズ作中に関係あるから意味が付与されるじゃん、エモ」ってなった。

https://open.spotify.com/track/25yQPHgC35WNnnOUqFhgVR?si=0RT3X-38Qd-bQoc4PrA9SA

 

PDCA

話のレンジ本当は広いんだから内々にこもる話をしないようにーって言われた。

たしかになー。

登場人物に更新がないと成長がないと思われそうだ。

 

BLEACHのキャラでいうなら確実に更木剣八と評されて、キャラとしての剣ちゃんは好きなんだけど、自分が剣八のまま生きるのはイヤだ…

だって剣八みたいな女と人生を歩める男居ると思う?!?!

 

マイルドな着地点は、京楽さんらしい…

京楽さんになるためにはどないしたらええんや

 

とりあえず話し方を京楽に寄せますワ✌️

 

【飯】

引きつづきナマモノだめ。食べられるものが少ない。

うすあげと野菜煮込んでたらいいやと考えてたけどあぶらっこいものもダメになってきて、タンパク源の摂り方をどうしたらいいのかわからない。

豆腐好きだけど流石にずっとは飽きるし。

 

こないだの木曜友達がカレー作ってくれて、そのカレーに入ってた肉は食べられたから、エスニック料理なら大丈夫なのかもしれない。

 

「色気を感じたのは22,23才くらいの時かなー」

「それって私が研究とバンドに打ち込んでて全く彼氏要らんかった時やん、逆説的にいうと色気と彼氏が欲しいなら逆ベクトルを取り込めってことやな」

「そうかも」

「でもその時の私最悪だった」

「なんで?」

「だっていつなら会えますかって聞かれたら"夜中の0〜2時しか空いてる時間ない"って答えてた」

「マジ最悪で笑う」

 

お互いが飯に見えるような男女関係はイヤだね。

 

闘病記13

【今日の病状】

引き続きナマモノを食えない。

 

火を通した野菜中心の食生活にしないと米を食いすぎて気持ち悪くなる。

 

視力を「削った」のは良かった、それ以外の感覚が上がるから。結果として選択が速くなる。

 

肌は、かつて「魔と契約したから年をとらなくなった」と言われたフェーズがまたしてもきたようで、気味が悪いほどツルツルになった。

いやほんとふつうに年とらせて?

体型も相まって、年相応に見た目が加齢してこないのキショク悪いんだわ。

 

両脇にじんましんが出来たので負荷はかかってそう。

 

【夢の内容】

再びゾンビあらわる。

ゾンビの夢ってなんで怖くないんだろう個人的に。

薬の飲み方を多少調整したのと、悪夢は横向きで寝るとみえにくくなる、と聞いて特大ポッチャマ人形抱えて横になってるのが効いてるのかもしれない。

 

【対戦】

Twitterで某コンサル垢が非常に浅いポケモン対戦の喩えをしていて「ハァ〜テメェいっぺんランクマの世界に入ってから物言え〜?」となった。

種族値が高くてもレベル上げなきゃつかいものにならないって?

 

アホか現世代では誰しもがレベル50フラットになるんだよ。

努力値構成戦法戦術選択全てを自分で選び負けは全て自分のせいだ。運ゲだったとしてもその勝ち筋を相手に残させた自分が悪い。

私がポケモン対戦好きなのは、仕事とかと違って、人のせいにする余地がないとこがすごく好き!

負けたら自分が甘かっただけ。シンプルでイイ。

 

復帰第一戦はいきなりINCだったけどパーティメンバーがやる気満々で3連勝した。

いいねいいね 気分がよろしい まだやれるね。

環境のメタをしつつ自分がしたいことを押しつけていく楽しさ、久しぶりに味わった。

 

【理と感情】

ある人の怒りをかっているらしいのだが何故自分が怒られているかわからなかった…

◯◯するけどいいよね?って言質をとってたから、どうして◯◯で感情が発生するの?と思ってしまった。

感情は理で推し測れずあとで計測してしまったものは口に出せる人の方が少ないという単純なことを見逃していた。

自分はストレートに心を摘みに行って内容を確認することしか出来ないから本心を表現する文化がない人にとっては脅威でしかないんだろうなあと思う。

 

タチが悪いのは、何故怒りの感情があるにも関わらず相手は関係を切れないのかをある程度見透していること…

何故言わない?ではなく相手と同じ地点に立って事象を見ることを放棄していたので今からやりたい。

 

その人だけでなく私が好きになった人たちの心を摘みに行っている。

何故私と関係性を築き何故近づいてしまい何故今日まで捨てられないかということ、将来生物学に進む子どもが潮干狩りで知らない貝を夢中で観察するように聞きまくっている。

 

時間の制限が出来てから恥知らずになった。

私は人生の半分にあたる土を掘り返すのがすごく楽しい。本心という宝石が思ったよりたくさん出てきて宝石の反射で相手からみた自分についても理解が深まっていく。

そして、相手が自分に何を求めていて自分の求めてるものとどう差異があるのかを研究してとりこみ、自分の知らない自分になろうとしている。

自分の魔をコントロールしなかったら魔に振り回されるだけだって 小さい頃から言い聞かされてきたのになんで他者の目と口を借りて分析することをしてなかったんだろう?

 

答えがわかりきっている病気の自己と付き合っててもつまらない。

それはただ安寧を求めて流血してるだけのわびしさだ。

全員レベル50フラットのフィールドに引きずりこみ殴りあおう、あなたたちの戦術や思考のクセを教えてくれ。

 

そうだ私はずっと誰かと魂の相互開示がしたくて、それが出来る人を求めていたけれど、新しい人間が必要なんじゃなくて今まで変な怯えや自尊心や思い込みのせいで聞きたい人に聞かなかっただけなんだな、とビョーキになって気づいた。

もう素敵な人たちはジューブン居るので、記憶の血肉を喰らわせてもらおうと思う。

 

ああこれゾンビっぽいな。

でもゾンビの自分はまあまあ好きかもしれない。

アウトプットを続けさせたいなら、ゴハン差し出してね、という貪欲で暴力的な感じね。

 

【2NE1】

なんかめっちゃ刺さってしまった。メンバーの一人姉に似てるし…

https://open.spotify.com/track/4jQRqsNX23MfWEtIdnFzY2?si=L0Fjar3sSWO5ws-gg2iq3g

 

Come on baby light my fire, よりはムードとして主体的でいんでない?

五輪真弓とかthe doorsとかよりは延命さぼってる病人に合ってる気がするわ

https://open.spotify.com/track/4jQRqsNX23MfWEtIdnFzY2?si=L0Fjar3sSWO5ws-gg2iq3g

 

https://open.spotify.com/track/6l8BhUGXyQWFGWJY5tohDC?si=A5wbohk3QLyBvby3rwVgeA

闘病記12

【メンス】

昨日の私の生産性は最悪だった。

会議の司会と進捗管理と下へのタスク割り振りしたらあとはベッドに突っ伏しただけ。

来週の自分に託す、という愚行をやった。しかしながら月曜日の私は生理1日目ではないからビハインド2-4日くらいはヨユーで取り戻せるはずなので寝る。

生理休暇を早く導入&運用してください。

 

生理1日目のカタストロフィ具合って凄まじい。

日常の全部を壊してしまう、「お腹痛い」以外考えられないから。

 

【今日の病状】

なまものが食えない。野菜も火を通さないとダメ。

ほうれん草ともやしの味噌汁、ご飯少々、炒り卵で夕飯を済ませる。

 

炒り卵の作り方は天才的なので紹介しておこう、私はごま油で炒めるがごま油でなく香りなしの油でよい。

調味は必ず塩からやること。醤油、あれば砂糖、最後に味の素。

コツは醤油を味に深みを出すものとして扱うことと全ての調味料を少しずつにしてあとは好みによって塩梅を変えよ。

 

ほうれん草だけでは鉄分が足らず将軍が来る頃には貧血で倒れた。

どんな症状でも生理1日目には敵わないので一時的に忘れてしまう。

 

【夢の内容】

詳細は覚えていないが「ウザい」と感じた夢。

確か、最後まで残って望みをかなえたいなら代償がある、という筋書きだったような…

 

寝る前、バッド入りそうだったから将軍の隣で寝た。

療養場所の援助が来るまではこの人に頼りきりだ、その援助のアテだが先方の返事待ちで、私はもう少しヤキモキしていなければならないのに、昨日一昨日は夢中でヤ◯◯シ会について調べていた。

 

カルトであることは知っているのだが、完全有機農法の卵とその卵で作られたプリン食べてみたいな

→でも買ってカルトに金落とすのはどーなの?

→そんなに高くないものだしいっぺんくらいなら…

→高くないのは信者がタダ働きさせられているからだよ

のループをしながら調べてると、気がついたら数時間経ってた。

 

【石鹸】

月経が来たのでスミレ色のパンティにべったりと血がついた。

残り少なかったイスラエル生まれの死海の塩の石鹸は、パンティを手洗いしてこときれた。

この石鹸、ややこしい事情があるらしく日本で取り扱っている会社はない。

 

京都の研究所勤めの時、イスラエルから来た先生がくれたお土産セットにこの石鹸が入っていていたく気に入った。

がらんどうの2Kが陰惨に散らかっていても風呂場から死海の塩の香りと隣家が植えたジャスミンの香りがあわさってモウモウと立ちこめる中喫煙していると、贅沢と怠惰の中で王侯気分だった。

 

石鹸の他はハルヴァという菓子とドライのデーツが入っていた。

秘書のねえさま方は「ハルヴァもデーツも甘すぎる」と言っていたが、私が「デーツを食べてから体の調子が良い、貧血と虚弱がマシになった」と宣伝していると「じゃあ残りも持って帰りなさい」ということで有り難く頂戴した。

(デーツの他に良かった土産といえば、中国から来た人が枝付きのリュウガンを持ってきて、2,3個食べると血の足りないのが一日緩和された)

 

私があんまりにもあの石鹸が良かった、今まで使ったなかで一番だ、と感激していたので以来その先生は来日する時必ず石鹸を手土産にしてくれたのだが、研究所を辞めると石鹸を手に入れる機会がメルカリのみになってしまった。

メルカリでも滅多に出てこないし。

 

【視力】 

無いものとして生活する。

人に会う時も顔の詳細がわからないほうが結構だ。

これがやけっぱちなのか2枚目好みの自分を律するための方策なのかは判断しがたい。

闘病記11

【今日の病状】

7時間睡眠ではやはり足りない。

生来の寝起きの悪さもあり、目覚まし時計が鳴るより早く自然に目が覚めても二度寝してしまう…

 

今日は腹を痛めた、瑪瑙の内臓に海鮮物を入れたらヘンな化学反応を起こしたらしい。

ぬるめのお湯に薬っぽい匂いのオイルを数滴と塩を混ぜて入浴してから寝よう。

 

朝は何回かにわけて柔らかい菓子パンを食べた。

菓子パンは好きだけれど三食食えないのが難点で、塩気が欲しくなってしまう。

 

16時頃遅めの昼を摂り、米を炊いてもよかったがまた昨日みたいによそいすぎて吐くのも億劫になったので蕎麦にした。

ゆがいてるあいだに、お皿にミニトマトしらすをほうってオリーブオイルと生姜であえておく。ゆがきおわったら蕎麦の水気を切って、温かいままミニトマトしらすに混ぜ、追加のオリーブオイルと白だし(これは蕎麦つゆでもなんでもいい、しらすに塩気があるので少なめに入れること)を入れて完成。

 

蕎麦は滋味があって良い。今でこそヘルシーフードだが、昔は栄養食だったのだとどこかで読んだ。

オリーブオイルをあえる方法は元夫の真似をした。彼はガレットに蕎麦粉を使うことからヒントを得て蕎麦に洋風の味付けをしようと考えついたらしい。

私があんまりパスタと洋風蕎麦を褒めるので、迷ったらその二択になる、自分はもっと色々な料理を試したいのだけど…と苦笑いしていた。

 

私はいつ結婚が破綻してもしゃあない、このパスタと蕎麦を食べられなくなったら後ろ髪ひかれるかもしらんけどせんなしや、といつも心のどこかで覚悟していたけど、まったく顔に出さず「美味しい」と言って笑顔をふりまいていた。

離婚後に田辺聖子/私的生活を読んで、「お芝居と知らんかった人は、かなんやろなぁ」というセリフのところで心臓に釘が刺さった。

その釘は一年後くらいに中野にある小料理屋で大分年下の男の子と喋ってる時に抜けたけど(彼が"革命家と哲学家は合わなくてもしょうがない"と断言したので、お芝居が続かなかったのも自分のせいではないと思えるようになった)、未だに傷口は化膿してる気がする。

 

【瑪瑙】

療養場所の援助を頼んだら「どうして実家を頼らないのか」と言われた。

逃走したのを知っているくせにそのセリフ放ってきよったのでわざわざ解説してやった。

 

「あの人らは私が母の弟にセクハラされた時に何もせんかったし、"被害者にも落ち度がある"と言うたんや。そんな所で療養できるかい。私は敬虔な信者が毎日祈るくらいの慎重さで治療せなあかんのに、嬉々として残りの理性を壊しにくるような人たちと一緒にはおられへん。

口でどう言おうと娘を助けるための現実的な対処をせん人間と判断したから最初から頼りのうちにはいれとらん」

 

親戚が十数人集まっているのに誰一人として母の弟を止めるものはいなかった。

「ハァ、そういうことしたいんやったらそういうお店行って。言っとくけど酒の勢い、なんて今でも後でも言うたら刺すから」

それだけ言い放って私はいとこの部屋に入った。

煙草を吸っていたら、いとこがきたので「車出してくれる?」と頼んだ。

いとこは何も言わずに部屋を出た。

私はこのいとこが大好きだったけど、後から「あれはうちの親父が悪かったんや」と言ってた、と母から聞かされて軽蔑した。そう思ってるなら、直接言いにくるか殴ってでも父親を引きずりだして土下座させにくればよかったのだ。

 

車の運転はおばがした。

「なあ、もうこおへんなんて言わんといてや、おばちゃん寂しいやん」

「そうやって結局、私の行動に委ねるのは卑怯やと思わん?」

 

これが彼らに会った最後の記憶。

そのあとは実家で、「親っていっても、娘が目の前でああいうことされてもだんまりなんやな。」と小学校教師が出来の悪い子どもの通知簿へ2を押すみたいな静かさでつぶやいた。

 

「アンタの入学金を融通してもらってるから…」

「さよか。入学金いうたら30万か、ほなあたしおじさんを脅して30万示談金もろてくるわ。やったこと記者に売るいうたら出しよるやろなあ。小規模な地方紙でもネット媒体でも数こなせば炎上や。ナントカ介護サービスの社長、実の姪に…って記事が出て、炎上するんと黙ってお金払うんどっちがいい?ってつきつけたら、堅実な択は後者やね。

そのお金そのままおじさんにつき返したら、お母さんはあの人殴ってくれるよね?」

 

父も母も何も言わないからとうとう通知簿に1がついた。

父、母、兄、おじ、おば、いとこ…と私は自分の手でセーフティネットを剥がしていった。その時から心の一部が瑪瑙になった。

 

鉱物並に動かず、そのくせ多孔性で、ボコボコした縞の断面へ外部から色んなevilが入りこんでこようとする。

 

その瑪瑙が最近五月蝿い。

こいつは鉱物のくせに知らんうちに貝が中身だけのばすようにうねうねと蠢いて本体を脅かしにくる。

援助を頼んでいるひとが同じ多孔性物質飼いだとわかっていてアテにしている私は、果たして主が自分なんか瑪瑙なんかわからんようになってきた。

 

【悪夢の内容】

東京にいづらくなって、昔つとめた研究所のコネで関西での新しい仕事を得た。給与は高くないが正社員なので不満はない。

 

京都の学校で働くのは気分転換になっていい。

だが職場にいる年上の女性がやたらねちっこい視線で見てくるのが気になる。彼女は、表面上私に何もしないけれど。

 

おそらく色恋沙汰やろうなあ、と思って探りを入れたら、私が大昔に食事したことのある男性が彼女の夫だった。バイト先が同じだったのだが、格好良かったので気にしていたら、そのうち「ボクもうすぐここを辞めるんですけど、連絡先交換してくれませんか。食事でも一緒に…」と声をかけられたのだった。

いっぺんレストランに連れて行ってもらい、数日後また誘いがあってボクが料理ふるまうので家にきませんか、と言われ「未成年なので独身男性の家には行けません」と返してそれっきりだ。

 

ハハア、家で新しく入ってきた人として私の名前を出して、その時の夫の反応に何かあやしさを感じたのだな。

彼はきっと何も知らないで聞いたフリか、「その子バイト先のスーパーにおった人や」位の反応をしたんだろう。

でも、彼女の観察力の方が高かった。

 

不思議なもので、観察や監視されているとこちらもなんだかカンがはたらくものだ。

週末、新幹線に飛び乗って東京にいるボーイフレンドの一人に「ちょっと用事出来たからアンタの家行くの一日はよする」と連絡した。

ただのジャブで、連絡してすぐ家に着いた。

果たしてドアを開けると、例の職場の女性がいた。女は焦っていた。この人自分も不倫して夫の不倫もうたぐるのね。

 

登場人物が全員知ってる人かあ…と呆れた。

 

月曜日、職場の学校に戻ったらむかしの年下のボーイフレンドが生徒で、一体この学校は何を教えてるんだろう、と思った。

不倫だの教師-生徒だの、そういうことしなきゃ一生出られないかたちの地獄なわけ?

 

副業してお金貯めてここを辞めよう、と決めた。

授業が始まる。指導はちゃんとやる。