焦げた後に湿った生活

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闘病記18

【今日の病状】 

眠れなかった。

バタンキューってレベルじゃねえぞ、あの薬で半日眠ったから夜寝付けなかった。

 

ちいかわアニメをみたせいか妙にチャルメラを食べたくなる。

冷凍庫に放り込んでいた水餃子と、切った野菜を煮込んで三割ほど食べた後、ラーメンを足す。

それでも足りずマーガリンの入ったバターロールを食う。

どうしてかバター気のあるものを欲する。

 

足りない足りないと思っていればそれはヤハリ勘違いで数十分後胃が「もういいよ」

 

湯を張り待つ間に薬飲む。

 

明日ハ祝日デス…薬ヲ飲ンデ動ケナクトモヨイデスネ…

 

551の大根餅を食べたいからという理由で帰りたい。

 

【無い事にされている事】

美容部員へのストーカー行為やセクハラ、つきまといが少し前に取り沙汰された。

「随分騒がれていたが見たことがないから滅多にない事なのだろう」と言っている人がいた。

 

美容部員でなくとも女の居る職場では見慣れた光景だ。

デパアトのパン屋にも居た。何も買わないその男は定期的にいて、星座血液型を永続暗記する特技披露の為という馬鹿を装っていたが女の店員に向けるギタギタに漲った眼をやめろ。

面倒だから天秤座のAB型だと答えたが「死人座のDD(Death 'n Dead)型よ。すごく珍しくてこれに遭い問いただした者は十日かからずに内臓を口からひねりだして死ぬのよ」と言えばよかった。

 

レッドブルを売っていた若い女の子を思い出す。

彼女はエナジードリンクをセールスしているだけだ。なのにオジンが絡んで個人情報を聞き出そうとしたり雑談を長引かせようとしたりしていた。

その日は私も近くでバイトしていたので「ねェレッドブルのサンプルまだもらえる? 疲れてんねン」とテキトーこいた。

ジジイはそそくさと退散した。

女の子は助けに割り込んだのを察し「ありがとうございます」と言った後しくしく泣き出して「私この仕事向いてないのかも」と落ち込んだ。

私は気の利いた事を言えなかった、

今なら「十指のさすところこんな星が悪い 今から地球を一緒に爆破させましょう」くらい言えたのに。

 

そしてこのようなことは暇なビョーニンが覚えていて日記に綴りでもしないと埋もれていくのだ。

 

【ポカ】

友達が死んだかもしれないが私は何もすることができない。通報すりゃ警察が止めてくれるのだろうが現住所も電話番号も知らない。

死ぬなと言うても無責任なだけやから言わへんわ、同じ感想やと知っているから本当に言えない。持病後遺症のたぐいを引き摺って沢山の薬を管理して生きるにはあまりにも目先のニンジンが無い。

もし死んだら2人の間で無言の約束になっていることは果たす、あれでもそうしたら難易度の高い約束であるし今度は私が逝けないな。

 

「延命しとうない、だるいわ」と愚痴られた主治医曰く

「医者がネェこんなオカルトめいたこといっちゃあいけないけど 死にたくても神様が呼ばない人は死ねないんだって 何年も医者やってりゃわかるのよ アンタも多分呼ばれてないの」

 

トライアンドエラー、というフレーズがふと兆したからまことの実験室性格だ。彼や彼女は何度死にたい、と心で叫んで神に呼ばれたのだろう、と思った。