闘病記25

【ここ数日の病状】

食欲はあまりない。菓子パンで事足りるのだが、塩気や栄養を充てるためにいやいや料理をしている。

といっても、菜っ葉とおあげさんを炊いて白米(何遍も言うてるが病気になる前基準で盛ってはいけない)に、たらこや漬物を添えた食事だが。

串カツを食べる機会がわりかし多かったが揚げ物は負担がでかい。

 

胃を元気にする薬が効きすぎて、バタンキューになるのでかなん。

眠たいのと全部のタスクをアドバンスにしているのに他者都合で仕事が凪、というせいで集中力が著しく欠如している。

それに全身貧血みたいな感じになるので、右手がいのかんとマンガの練習が出来ない。どんならんワ

 

【睡眠中の出来事】

少しの間GWを避けて帰省した。

48時間以上実家に滞在しない、というマイルールを設けているので最後はホテルに泊まった。人に尋ねられたことがあるので一応説明しておくが、これは親に命じられているから48時間以上居られない、というわけではなく気持ちよく家族と付き合うためのルールである。

家に泊まれるのにホテルに泊まる、というのが贅沢でなんかいい感じだし。

 

で、そのホテルなのだが、酔っぱらっていい気持ちでベッドに寝転んでいたら、おや、と思った。

この感触は…となったが、眠いし面倒なのでうっちゃった。今から考えればフロントに電話して部屋を替えてもらうよう頼んでいたらよかったのだが。

 

そのまま眠りにつき、やはりそれは来た。

睡眠随伴症の幻なのかそうじゃないものかはどうでもいい。身体に侵入された。

こういう時相手が症状なのかホンモノなのかなんて私は一切気にしない。正確には気にしていたら集中がきれるから気にしないことにしている。どうせやることは全力で反撃する、なんだから。

私の身体に侵入するなんてのは私に近しい者共はやらないのだから、多分部屋に憑いている者だろう。

睡眠随伴症のひどい時に特大の金縛りと誰かに脚を触られる感覚まではあったが、明確に侵入された、と感じたことはなかった。

 

右にフロントに繋げる電話があるので取ってフロントマンに来てもらおう、と右腕を伸ばしたら、伸びたのは左腕だった。あれ?

今度は身体ごと右に寝がえりうつと、左にころんだ。

…反対。

 

ハハァそういうことやるんやな。もうええわ。大声を出したらきっとうるさいと誰かがフロントを呼びつけるか助けにきてくれるだろうと「助けて!」と叫んだら、出てきた言葉は「そのままでいい」だった。

なにがやねんはったおすど、と思いながらもっかい「誰か来てください!」と言おうとしたら「一人でいい」

 

トーキング・ヘッズ」の攻撃を受けたナランチャってきっとこんな気分だったのね。

 

私は助けを求めるのを諦め、

(死ねボケ!…ってもう死んどる~!)

(どんなけヒネた性質やねん、生前もさぞかし性格が悪かったんやろうな)

(毎日掃除してもろてお茶も足してくれるしホテル暮らしは気儘やろ、からむなうっとし、出てけ)

等、罵詈雑言を心中並べ立てた。

体感時間15分、「トーキング・ヘッズ」は出ていった。

 

「…ってえいうことがあったんですよ先輩~。年々集中の切替というかルーティンというか型に入る速度が上がってるゥ。」

東京に戻ってパブでお師匠に話した。

その型、というのは人ならざるものと対峙する際やることを指す。

ひいお祖母さんは霊媒師で飯食ってたくらいなので当然彼女なりの型があったのだろうが、こちとら手作りである。

これをなんといっていいか…魔法使いと魔術師と魔導士と魔道士って何が違うんじゃろ。

しいていうなら引導わたしてるから魔導士? でも相手を殲滅出来るわけじゃないからなあ…まあ大魔道士ってなんかかっこいいからそう名乗っておこう。そうなれた時のために魔道士を選択する。

魔道において必要なことは型と気合いである。はあ?! 私の身体に入ってきた?! 知らん知らん、いのかんかい! という気合いでぶっとばしている。

 

「即座に判断して悪口を言えたくらいだし成長しているのかしら~~~。悪口ってパワーやもん~~~。基本的に生者のが強いから悪意の存在に対してパゥワーぶつけた」

「そんなんでええんかいな」

「だって最後は気合いやってパイセンが昔言うた」

「それはそう」

 

【電話】

今日は電話が二回、ひとつはバンドメンバーとあの映画の話。

山本メフィラスは良かったね。

 

夜は元夫と話した。

きっと私と話したかないんだろと思ってたが第一声が昔の感じだったので安心した。

夫婦でなくなる最後の時、全然話せなかったので、身体をいわしてから死ぬまでにやりたいことリストにすぐ上がってきた。

 

「今なんの仕事してるか当ててみて」とウキウキしながら訊いてみたらSNSを見ているので知っていて驚かせられなかった。

ブログも閲覧してくれていたらしく、昔より今の方がキャッチーで読みやすい、昔のは読んでて自分もつらくなることがあったけど今はそういう雰囲気じゃない、という印象らしい。

例えばこういう人はイヤだ、というトピックだと、昔の感じなら身につまされてイヤということもあったけど、今の文体だと悪口を書いていてもカジュアルだ、とな。SNSでの引用RTの仕方も、さらっと書いてることが良いなと思う時が多い、と。

 

「新人教育してて他人に期待せんようにならんくなったんかもしらん」と言ったら、「そういうこともあるかもね。でも昔からあなたは他人に期待せんタチやったよ」と評されて意外だった。

お師匠と、サイコパスの友人とまた住居が近くなったので彼らの影響が多い、と感じていたが元夫がいうなら先天的にそういう性質だったんだろうな。

 

バツイチになってから気軽に下ネタを言えないのがつらいよ、と言っていた。わかる~。

私は東京に来てから出会う人間との会話が空虚で困っていて(それはアプリ経由だったからもしれないけど)、今日の会話はすごく楽しかった。

 

元夫に「婚活をした時に9割の人間の倫理観がキライ、ということにあらためて気が付いた。唯一赦せた人間は九州男児でな、まあオカマというたり差別発言が出るわけや。でも思想がちごても、そういう言い方あかんのちゃう、とボソっとつぶやいたら、『ああそうやな、今のは俺が悪かった』と素直に言える人やねん。美徳やわ。仕事人間すぎて転勤先で社畜してて、結婚すんのに5年くらいかかる言われたから結婚できんかったけど」と話した。

「ああ確かにそれは希少やねえ。5年待った方がええと思うけどその人のこと」

「妊娠可能年齢がね~。子どもほしねん」

「子ども! 本気でいうてる? 驚いた。変わったねえ…」

「数年前から遺伝子を残したいと強く感じるようになった。本能っていうの? 前の結婚で作っておけばよかったと」

 

子どもが欲しくなった、というのは意外な変化だったようだ。前の結婚だって新婚を味わったあと金銭的に目途がついたら作ろうかなー、位にはあった。遺伝子を残したい、という強いフレーズにまでは至らなくても。

 

それから、また他の男性の話。

「その男が何をしたら許せるの」と訊かれたので、

「東京駅から新宿まで赤絨毯しいて、真っ赤なバラの花束持ってきてくれなッ! あたしが抱えきれんくらいの花束持ってきたら許す! BGMにPretty Womanかかってなあかん。男はいつだって最初は"I'll treat you right"言うねんからッ!」と回答したら、

元夫は「ああ久しぶりにそういうの聞いた」とあはあは笑っていた。

 

あとは仕事をもちかける話。この仕事うまくいったらいいなあ。

 

元夫の美徳を思い出した。髪型やメイクを変えたらすぐに気づいて「かわいい」「綺麗や」と言ってくれるところだ。これ何人が出来るんでしょうねえ。

 

【天国注射】

コクシネルがまさかの公式チャンネルを…ありがたい。

ユリシーズのベースラインは、ボーカルの大濱くんが作ったものに後から考えてつけるんだけど、入って初期はこれとThe Theをイメージしてやることがあった。

ひとやすみする直前はヒップホップやファンク要素が出てきたのでBust A MoveのKellyステージの曲とか聞いてたけど

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