焦げた後に湿った生活

このブログは投げ銭制です。投げ銭先⇒「このブログについて」

気持ちのいい話を作るな! (インタビュー/取材 有料化のお知らせ)

【お知らせ】

これまでインタビュー、取材のたぐいを無料で受けていましたが、有料化いたします。

 

【価格】

・1案件につき1万円

・または4000円/h

 

一回きり、短時間で終わる内容なら後者の方が安いです。

問合せはtwitterまで。DMは普段FFにしか解放してませんがこのブログやリプライ、質問箱(Querie)などで連絡してもらえれば解放します。

✩ℂℋÅℛ✩ (@JahLwL) / Twitter

https://querie.me/user/JahLwL

 

 

▲▲▲

ついでに書いておくがこのブログも投げ銭制である。

LINEギフトやPayPay、Paypal投げ銭を受け付けている。

 

【経緯】

私は「一般人」にしてはインタビューや取材を多く受けてきた人間だと思う。

仮に知り合い全員にアンケートを取って、「あなたはこれまでの人生でインタビューを三回以上受けたことがあるか」と聞けば、ほとんどの人がNoと答えるであろう。

 

だが、私はインタビューに答える機会が人よりかなり多かった。

その中で嫌な経験がいくつかあって、無料であることがひとつの要因だと思ったので、前々から少し考えてはいたが今回有料化にふみきった。

 

【理由】

①無料の情報を雑に扱う輩が多いから

これは後述の②③の原因ともいえる、根源的なコトである。

無料の情報ソースに対しての扱い、自分のボールペンくらいの記者・ライターが多い。

こねくりまわすな。

 

金を払う/払ってもらうというのは一種のマントラだと思う。

インターネットをたしなんでいる人間なら一度は感じたことがあるかもしれない。

無料の情報というのを人は雑に扱う傾向がある。あって当たり前、という感じでもっちゃもっちゃと手遊びする。

それは扱う人間が、相対的に情報に対して「プロ」である記者・ライターでも同じである。

 

 

 

以前、朝日新聞のメディア「telling」で執筆しているライター・中垣内 麻衣子に、毒親のことを書きたいからと取材を受け、結果、匿名取材を事前に禁止していたにも関わらず勝手に匿名にされ(アポ時に、今日話したことはブログで書いたことと同じなので取材内容を使うなら記名で使うと約束していた)、無断でブログと同じ内容を使われtellingで公開されてしまった。

 

抗議した結果、一旦tellingの記事は公開停止となった。

 

私の話は使われないことになったが、

毒親というセンシティブなテーマで、事前の約束を反故にするライターはいくら口で使いませんと言っても信用できない。最終稿を見せてから再公開してほしい」と、約束を破られた者として当然といえる要求をしても彼女は見せなかった。

あまつさえ「あなたの名前(芸名)は使うことができないと上が言っている」とか「業界の慣習なので匿名で(ブログと同じ内容を)使用するのは問題ない」とか言い張って譲らなかった。

なお、朝日新聞とは別のメディアで編集者として働いている他の方数人に訊いたら、「そんな慣習は聞いたことがない」「取材元と約束したことを無断で破るのもありえない」と言っていたので中垣内の主張は絶対ウソなのだが、ともかくそういう非常識で、取材元を守らないライターや記者は存在しているのである。

 

私は彼女といっぺん会ったことがある「オトモダチ」だったので、フィーを取らずアポを承諾した。

アポ時に毒親の話をしたのが一回、電話がかかってきてさらに追加の解説もした。だけれども彼女の情報の扱い方はざるで、ひどいものだった。

きちんと料金を取っていれば、おそらく扱いは変わったことと思う。

 

(ちなみに中垣内にLINEで抗議していた際、中垣内は"私は雇われライターで弱い立場なので…"と泣き言を言っていたが、取り決めを破られた取材元の方がよほど「弱い立場」であるし、彼女が革命だのフェミニズムだのにコミットしていたのを考えると阿呆みたいな言いぐさである)

 

②勝手にゴールを設定されそっちの方向に話を持っていこうとする輩がいるから

私にインタビューを申し込んだ人間は、ブログを見て話を持ってくることもある。

彼女/彼が読んだそのブログ記事に書いていることを、ねじまげようとするのなんてザラにある。

 

たとえば、Aのこともあって、○○な結果となった、という記述があったとする。

「○○と書いてありますが、ここの部分は、Aが原因でそうなったという風に(解釈して)書いてよろしいですね」

「いやいやその書き方はあきませんよ、原因の一つでしかないことをそれが全て、という書き方にしたらブログの内容と違ってきます。」

「そうですか。」

そうですか、って何がやねん。

 

あかんもんはあかんのじゃ。

事実と違った書きぶりを何故平然としようとするのか。

そりゃ、ひとつの結果に対し、ひとつの明確な原因があってそのいっこだけが悪いのだ!という風に書いたら見栄えが良い。

しかし、ブログに「原因はひとつ(A)だけではない」ということが示唆されているにも関わらず、記者やライターはAだけをピックアップしたがる。

 

気持ちいいオハナシを作りたいという欲求の前に、事実と違うことを書いたり、私が嘘松扱いされるリスクを鑑みなかったりする人はいるのだ。

 

こういうのがほぼ毎回発生する。

記者やライターってのは基本的に気持ちいいオハナシを作りたがる。
だから私は何回でも釘をさす、「その書き方やめたほうがよろしよ、実際は結果の一因でしかないのにそれが理由みたいな書き方はあかん」…みたいに。

釘さし料として金をとる。

 

③不必要な情報を書かれて不愉快になったり名誉を棄損されたりするから

本当に不愉快だしなんのメリットもない。

私はこれを「有毒の無関係」と呼んでいる。不必要なうえに害があるものをそう呼ぶ。

「その情報、記事の内容に本当にいるの?いらねぇだろ」ってこと書く人がいる。多分そんなに少なくない。

 

先に述べた毒親の記事(公開停止前)では、「彼女は現在バツイチで現在恋人がおり…」といったような記述があった。

全く毒親に関係ない。

関係ないが、ライターや記者はそういうことを書きたがる。

 

そういう物語が気持ちいいからだ。(と書き手側は信じている。実際は鼻白んでる人も一定数いるだろうに)

 

「有毒の無関係」って意味わかる?

毒親のテーマに、彼女はクッキーが好きですってくだりがもしあったらそれは無毒の無関係だ。

でも中垣内はフェミニズムという切り口を使って毒親を「語ろう」としていた。少しでもフェミニズム絡めさせようとした文章に、今現在いてもいなくてもいい恋人の話ぶちこんでくるのはロマンティックラブイデオロギーに支配された証左だ。

 

オマエ、バツイチのやつら全員にバツイチって聞いてるの?
違うよな?
女性×バツイチ×現在恋人がいてめでたしめでたし…
って表現がベタすぎてとりあえずぶっこみたくなるだけだよな?
それをやめろ。

 

ベタベタな、フェミニズムの文脈からして有害でしかない文章を、余裕でぶっこんでくる人たち。

私は何度でも「すみませんけどその情報、記事に必要ですか? 必要なら理由を教えて欲しいんですが。」と言う。

その労力に対して私は料金を設定しよう。

 

【まとめ】

以上がインタビューや取材を有料化する背景である。

取材元を守らない、事実と違うことを書こうとする、無関係で不必要でしかもharmのあるくだりを書く、こういったことから金というマントラで身を守る。

 

気持ちのいい話を作るために平気で他人を生贄にする書き手はいます。

 

皆さんも気ィつけなはれや