【ここしばらくの病状】
血液検査をする。
どうせ何も見つからないけれど、血液には何も問題がないですよ、と確認することに意味が(少しだけ)ある。
いつもの、注射がものすごく上手い看護師が優しく声をかけながらてきぱきと採血を済ませてくれた。
色は、春に採った時よりちょっと良くなってて酸化していない赤色だった。
でも私の眼にはあの冴えたボルドーがありありと浮かんできていて、あれが本来の色だったのに、と思ってしまう。
自分の連続性について考えてみる。
16才の時に突如声が変わったこと。
この間、毒親持ちの人の話を聞いていて、「存命の家族は残り一人か。家に火をつけていなくなってしまえばadditionalなストレスはなくなる。法治国家だから無理だけど。早く死んでくれないかな」と考えてしまったこと。
いつ自分は、消すことをごく自然に選択肢として浮かべてしまう人間になったのだろう?
少なくとも5才とか10才とかの時点ではそうじゃなかった。
問題があれば問題の根源である人物をポアしてしまったら、ひとまず追加でストレスが増えることはなくなる。
連続性が不明瞭になると、胡蝶の夢みたいな感じになる。
【食生活】
たんぱく質が足りないから近所の総菜屋にローストビーフを買いに行った。
ローストビーフは唯一、調理せずに私が口にできる牛肉料理だ。
で、総菜屋に行くとなると他のおかずも一緒に買うている方が安上がりなので、3パック600円程度の総菜を買う。
そこで何の期待もせずに買ったポテトコロッケが美味すぎる。
いちど口にしてしまったら、もうそのコロッケの事しか考えられない具合に。
魔法のようなコロッケで、見た目はなんの変哲もないのに、異常に美味い。
あれば買わざるを得ない状態だ。後一週間は食べ続けると思う。
【寝るときの音楽】
ヒーリングミュージックという言葉が流行りはじめたのは10才位の時で、そのころスピリチュアルというコピーやタイトルをつけたコンテンツがわらわら出ていて、流れで音楽にもヒーリングというものがくっついてきた。
モーツァルトの音楽を聴くと脳波に効いてよく休まるとか、胡散臭い「定説」があった。
私はJ-POPを聴くのをよしとされない家庭に育ったしそもそも好きじゃなくて幼少期からクラシックを好んでいたけれど、ヒーリングという付加価値をつけるのはなんだかズルというか汚らわしい気がして、忌避していた。
その後パンクやハードコアを好きになったこともあって、今の今までヒーリングというジャンルを自発的に聴くことはなかったのだけど、眠りに困難が生じてからは試しに就寝時かけてみることにした。
まつ毛パーマやコルギのサロンにいくと大抵ヒーリングミュージックがかかっているんだけど、そういうところではすやすや寝てしまうため、家でもかけてみたらいいんじゃないかと思ったのだ。
結果、この2つのチャンネルの音楽は効果があった。
他の似たり寄ったりなチャンネルのものは特に効果ない。
個人差だと思うが↓
日中リモートワークしている時にもかけている。
耳障りじゃなくて邪魔にならないし。
そういえばヒーリングミュージックでも耳障りなモンはあった。何の差異があるのかはわからない。
【化粧】
スキンケア用品を一新した。
前々からKOSE信者のためKOSEのブランドは使っていたが、スキンケアと朝用のクリーム兼下地をPrediaで統一した。
面白いものでPrediaの商品でも合う化粧水と合わない化粧水があるし、最初何だか足らないと感じた商品でも場合によっては一本使いきるまでに肌質が変化したのか、ぴったしカンカンになることもある。
Prediaはメイク落としとスパシャンプーに優れている。
ファンゴ W クレンズ|SPA et MER スパ・エ・メール|Predia
ファンゴ ヘッドクレンズ SPA+|Predia プレディア|Predia
あと炭酸泡洗顔を導入した。
メリットは泡質がめちゃめちゃ良いこと。
私みたいな、生活における脳のリソースを温存しなければならない人間はポンプタイプの泡洗顔でメイクも落とせるものがつかいでがある。ただ、そういうのは泡質がたいして良くない。
炭酸泡洗顔はポンプタイプのへたり泡問題を解決するので、週一のスキンケアに取り入れるつもり。
気持ち鼻周りの黒ずみも薄くなった気がする。
今まで使っていたフェイスパウダーも棄てた。別に問題はなかったんだけど、微妙な量しか残っていなかったし、ほかしたい気分だったから。
キャンメイクのラベンダー色のパウダーを買ったら、カバー力はあるが粉質はよくなく乾燥していた。
やはりパウダーもKOSEのブランドにしておこう。プチプラで満足できるものって、マスカラとリップクリームくらいしかなくてそういうのを買ってると積もり積もって浪費になる。
トランスペアレントフィニッシュパウダー | CANMAKE(キャンメイク)
Y2Kとか流行るずっと前から私は2005年を繰り返し繰り返しやりたいと思っていたらBring Back2000sがこれを投稿していてマスカラをメイベリンに変えた。
2005年よりもっと前、いっとき私たちの世界のマスカラはメイベリンかメイベリンじゃないか、だったのだ。
月のはじめに他にも足りなくなった化粧品を色々買ったら、一気に6000円位消費した。
でもこれをやらなくなったら、セルフケアを怠りはじめたということで、あまりよろしくない状態である。
【貧困社会】
病院の待合で、クウネルだかリンネルだかを読んでいたら、老後の節約年金生活大公開!みたいな特集をやってた。
ぱっとみの誌面の印象こそおしゃれにしてあるが、内容は「年金月9万円」「基礎化粧品は一年に一回セールの時にまとめ買い」という大層貧乏くさい、というか貧困そのものであった。
お店に行くのが愉しいのに。
肌の変化を見て、美容部員と相談しながらアレコレとモノ選びに悩むのが悦楽なのだ。
そんなことも出来なくなったら、私は死にたくなる。
世の中、具合っわるいことばっかりやから、せめて化粧品選びくらいいそいそとしていたい。
しかし既に老人の世代でその快楽主義は成り立たなくなっている。
足らない化粧品を買いにいったいつもの店では、馴染みの美容部員が「あらいらっしゃいまし…」と挨拶をくれてほっとする。
(彼女はもちろん私の肌のことを色々考えてくれるけれど、男性に贈る化粧品を相談する時最も気合いが入っている)
メイベリンかそうじゃないかの世界から変わって現在はとてもたくさんの商品を選べる代わりに(あるいは情報が届く代わりに)、世界はかなりの貧困になっている。