焦げた後に湿った生活

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もこちとItaqは、断じて「どっちもどっち」ではない

【はじめに】

当記事はもこち氏に確認していただいた上で公開しています。

ここではもこち氏(以下もこち)とItaq氏(以下Itaq)両者の思想の是非には一切触れません。

たとえば、「幸福の科学の教えは〇〇だからその信者であるItaqはダメ」などそういったことは書きません。

掲題の内容に対して論点がズレるからです。

また、もこちの思想について「一人の人間が自分の意志で決定したこと」として扱い、彼女が未成年であることはあえて無視します。

 

私は削除されたItaq声明文を読んだ後文書を保存しており、読み返しながら執筆出来る環境です。もこち/Itaq両者のツイートも読んでいます。

声明文テキストにはもこちが「許可なしで公開されたくなかった」過去が含まれているので、テキストを丸ごとここに貼り付けることはしません。

公開されたくなかった過去を明かさず両者の意見について論じても客観性を失わないと判断したので、<過去>は記さず、記事を書くにあたってテキストから引用が必要な場合左記の部分はのぞいて引用します。

 

【事の経緯】

もこちが「妊娠した状態で自殺したい」「妊娠についてItaqは責任を負わず口出しもしないでほしい」という要望を提示し、避妊なしの性交をItaqに提案する

Itaq、了承して中出しする

もこちの妊娠後、Itaqが「幸福の科学の教えでは妊娠8週までであれば中絶可能だが、9週より後は胎児に魂が宿る」「(殺人になるので)中絶するなら早くしてほしい」「自殺しないのであれば産んでほしい、施設に入れてでも」といった旨のメッセージをもこちに送る。

https://twitter.com/withmymoco/status/1639860099215941632?s=20

もこちはItaqが安直に施設送りを提案したことに対して怒る。

当事者2人+第三者で話合いをする予定を決めた後、Itaqはもこちとの連絡手段をブロックする。話合いが流れる。

が、Itaqが音楽イベントに出る直前にブロック解除。(この時Itaqは「音楽関係者に何かしらの火消しをして欲しいと求められた」とのこと)

https://twitter.com/withmymoco/status/1639693796249313280?s=20

Itaqが「僕と元交際相手のもこさんについて」というテキストをtwitterでアップロード。

・テキストの内容は妊娠の背景と、何故もこちが怒って何故Itaqが謝罪しなければならなかったかの説明

・もこちが怒ったのは

①妊娠した後口出ししないことを合意したのに、後からItaqが幸福の科学の教えだから中絶するか産めと言った

②Itaqが中絶費用の折半を申し出た(注: もこちは金銭的要求を望んでいない)

③子どもを産んだ後施設送りの提案をされた

から。

・Itaqは自分がもこちのスタンスを理解せずお金で解決しようとしたことや宗教の教えを押し付けたことを(テキスト上で)謝った

 

しかし、

・先にもこちに謝罪、確認をせずテキストをアップした

・センシティブかつもこちとしては勝手に公開されたくない過去を含んだ内容だった

ため、もこちがItaqへ削除を要請し、Itaqが当該ツイートを削除。

https://twitter.com/itaq_nasu/status/1640320208413032451?s=20

★Now

もこちがItaqのふるまいに幻滅し、彼の子を妊娠したことが屈辱になったので中絶を選ぼうとしている

 

【もこち(とItaq)への反応について】

・もこちの発言(or Itaqのテキスト)を精読せず、誤解したまま言及する人があとをたたない

・「どっちもどっち」とか「もこちも意味わからん」とか言う人が複数人いる

という状況。

 

結論から言うと「どっちもどっち」では断じてない。Itaqが悪い。

 

彼は信仰している宗教の教義に反して生殖を行い、なのにいざ妊娠したら教義をたてにもこちへ中絶か産むかを迫っています。

 

彼の取れる択は

・信仰に沿って誘われても生殖を断る

・(元)交際相手の意思を尊重する

しかなかったのに、どっちもしなかったうえ、しなかったことの尻拭いに信仰をもちだしています。

信仰貫かず中出しを断らなかった時点でもこちに教義を説く資格はないのに、いざ妊娠したら教義だから中絶or産んでくれand施設送り提案…というのは矛盾にもほどがあります。

(ついでに言えば、「謝罪」と称して公開したテキストのすぐ後に仕事依頼募集のツイートをしているので、反省している態度とは思えない)

 

対してもこちの要望は最初から一貫している。

彼女の望み自体は世間一般の基準に照らすと異端ですが、発言はずっとスジがとおっています。後々Itaqのふるまいに幻滅して彼の子どもはおろすとなったのも、流れを踏まえたらまあそうでしょうよって感じです。

 

両者が事前に合意した約束を、性欲を優先したItaqが後になって反故にした時点でどっちもどっちではなくItaqが悪いです。

百歩譲って、人間だから、気が変わって「やっぱりもこちの要望は受け入れられない…」となったのはしょうがないかもしれません。

ですが、LINEで「俺はもう何も考えたくない」と言ったり、交渉や討議をすべきフェーズでもこちをブロックして話合いの場を潰したりしてるのだから、論理的に考えたらItaq/もこちが同等に悪いとはならないです。

 

なお、Itaqがテキストを削除したことについても、もこちの事前了承を得てない(+もこち本人への謝罪を送る前にアップした)から削除へと至ったのに、削除したことを通知するツイートでは「本人の希望で」という記述のみにとどまっていて背景がありません。

これではもこちが謝罪を要求してるくせに謝罪文を取り下げさせたような印象に見えます。実際もこちは何がしたいのかわからんとツイートしている方もいました。

ラッパーだから言葉の扱いと作用には人一倍敏感なはずですし、この書き方はフェアではありません。

 

あと、先に述べたようにもこちの発言やItaqのテキストを理解できておらず「Itaqが未成年の女の子に望まない妊娠をさせ、宗教上の理由だからと中絶を強要した」的な勘違いをしている方もいました。

そういう方は後々、もこちに勝手に幻滅していくんですけど。

 

【もこちへの魔女狩り的ツイート】

どっちもどっちでは断じてありませんが、残念ながらもこちに対するバッシングがありました。

言うまでもなくItaqへのバッシングもありました。Itaqへの批判は想像にかたくないでしょうが、たいていは彼のふるまいと宗教上の理由だからと中絶or施設送りを言い出したことについての批判です。

 

もこちに対しては

・メンヘラ

・頭おかしい同士お似合い

・何したいかわからない

・(望まない妊娠と勘違いした人が勝手にもこちに幻滅し)ItaqもItaqだが相手も相手だ

・Itaqばかり叩かれてる、一方的に悪く書かれてる

など書かれていました。

 

最早、ほとんど人格否定じゃないですか? 

3番目のは自身の読解力のなさをもこちへスライドしてますが。

何度も書きますがもこちは一般的な倫理観からは乖離した願望があります。

だけれども彼女の言い分と行動は一貫性があり、当事者間の約束をむちゃくちゃにしたのは彼女ではないのに、普通じゃないからという理由でものすごく石を投げられている、と感じました。

「頭おかしい」(=判断力、理性、一般常識などがない)なら言動を一貫させることは出来ないですよ。

 

もこち/Itaq両者の知人という方がItaqばっかり悪く言われてると書いていましたが、事実と異なっています。バッシングの理不尽度合いではもこちの方がひどいのでは。そもそも「どっちもどっち」ではないから余計にひどい。

エグい男女の喧嘩で終わるはずだったと続けてらっしゃいましたが、Itaqが宗教的矛盾に陥ったうえもこちの過去を勝手に拡散した時点でそのルートは†オワオワリ†でしょう。

 

以下、心苦しいですがエビデンスとして貼ります。

https://twitter.com/swift2012antihs/status/1640986790952845312?s=46

https://twitter.com/swift2012antihs/status/1640976917460549633?s=46

https://twitter.com/zamyakato/status/1641077151154974720?s=46

https://twitter.com/lowkeyimboss/status/1641113354172530694?s=46

https://twitter.com/kmns_official/status/1641074385225400321?s=46

 

Itaqから離れたアーティストに対する理不尽なツイートも観測しています。

アーティストは己の信条に沿ってより良いを追求するものです。だから彼らは縁を切ったのでしょうよ。

世間が石投げてるからItaqから彼らが離れたと思ってる方は、投影同一視なんでしょうが、自分がそうだからといって皆が世間に追随してると思わないでほしいですね。

https://twitter.com/trico_as_maka/status/1641050475406688259?s=46

 

【一般的な価値観と乖離してるから断罪不可能?】

https://twitter.com/kvtsants/status/1641083437619748864?s=46

一般的な倫理観が通じない話だから何とも言えない、と言う方もいました。

(注: このツイートされた方は、自分は何とも言えないという意味でツイートしており、他の人が言及するなというニュアンスではありません)

 

もこちのツイートでの発言あるいはItaqのテキストのとおり、もこちは一般的な価値観とは乖離した願望を持っています。

Itaq側も宗教を信仰しているという点では一般的な価値観から離れているといっていいでしょう。

 

だけど、この件は”一般的な妊娠にまつわるトラブルとは大きく異なる内容”(Itaqのツイートより)なので倫理的に裁けない…というわけではありません。

当事者間のトラブルの争点はあくまで、Itaqがもこちを妊娠させた後のふるまいです。

これは両者の思想に関わらず批判(または賛同)可能でしょう。Itaqが自身のステートメントTwitterにアップしたことからしても、「誤解」をとくのが目的とはいえ世界中に公開しているのだから批判される可能性も覚悟してるはず。え、覚悟してるよね?????

 

【ここから筆者の話】

私がこの記事を書いた理由のひとつは、Twitter上の第三者の反応がもこちにとって全く公平な状況ではない(時にItaqにとっても)と判断したからです。

彼女の要望は一貫していたのに、ツイート読めばわかることを誤読した人たちが大量発生しました。

それだけならまだしも勝手に応援→幻滅されたり、女の方も意味不明だのItaqだけ悪いように書いててフェアじゃないだの書かれていたりして、気の毒でした。Itaqはメンヘラにほだされたなんて、差別的なこと書かれてたし。

一般から乖離した女に対し本人の判断力や知性に関わらず魔女狩りのような扱いをして当然という人々はかなりの数いて、彼らを絶滅させるべく筆をとりました。

 

(私はもこちと会ったことはなくItaqとはいっぺんグライムのイベントで会って少し喋っただけです。第三者の自分としてはItaqのみ悪いように言われてる、とは全然思いません。強い言葉で幸福の科学やItaqを批判する人はいたとしても。

ItaqのテキストはどちらかというとItaqにとって都合がいいように書かれているので*、もこちのみ偏った言い分だというのは誤りです。

*「もしお互いに育てる能力が無いのであれば施設に預けることも避けられないのでは無いか」と彼は書いているものの、もこち側は経済的に恵まれている。彼は彼女の経済力を確認せずそう言った。妊娠という現実にビビったので俺たち両方育てる能力もカネもないよな?という方向に持っていっている風にしか見えない)

 

ふたつめ、アーティストがやらかした時に出てくるこういう愚民を絶滅させるべく常々努めていますので、全然どっちもどっちじゃねーしItaqはスジとおってねえだろ。と残るかたちで表明したかったからです。

itaqさんの曲、聴いたことあります?
うわべだけで判断できるレベルの曲じゃありませんよ。

— cotton@行雲流水 (@cottonism) 2023年3月27日

こーゆーの、言ったところで何のフォローにもならないのに何故沈黙を選べないのか。言葉のセンスが低級だからなんだろうけど。

擁護するにしたって、自分の気持ちや伝えたいことと事象を切り離して分析し推敲しながら言葉を練ったらいいのに、やらかした人間を擁護する人はだいたいしませんよね。

「Itaqが悪しざまに罵られていると心が痛む」とか「自分は彼の音楽の可能性に賭けたい人間だから強い言葉で批判されてるの見ちゃうとつらい」とか、素直に感情を表した方が余程マシなのに、へんにリロンブソーしようとするよな。

 

みっつめの理由は、Itaqが革命家を名乗っていることに対して憤りを感じたから。

私はどこかの政治団体に所属したわけでもなく、革命家と名乗ってもいません。ですが身近な人々からは革命家扱いされているので他称革命家といったステータスです。

(蛇足…自分が周りにそう思われていることについて、自分はふつうの人生を歩みたいが革命家扱いされるだけのことはしているので喜怒哀楽どの感情も持ち合わせてないな、という感じです。あまりにも環境を是正しなければいけない時が多すぎて、自虐兼鼓舞でVivaゲバ~❕だの言ってることはありますが)

 

革命家であるならばポリシーや矜持は貫いたまま生きて死ぬべきです。

加えて、カウンターカルチャーの流れを汲む音楽で強い言葉を扱う者であれば、強い言葉のパワーを享受し行使しているならば、強い言葉の恩寵を進んで受け取っているのだから代償も覚悟しなければなりません。

代償は、自分が表現したいことと行動を合致させる義務です。

カウンターカルチャーの音楽、パンク精神が源流の音楽で強い言葉を扱う者は、表現者自身のふるまいを言行一致させ、言行不一致になった時点で総括・修正する必要があります。そうでなければ言葉に力が付与されないし、義務を放棄したらただのファッションです。

 

もちろん、実生活と音楽が地続きになっているアーティストばかりでないことは分かっています。

でも、Itaqは信仰のある、地続きのアーティストでは? 少なくとも私の目には、本人はそうでありたがっているように見えました。

 彼は今回、教義と共に燃えて死ぬことはしなかったので革命家ではありません。世の人やもこちに説くほどの信仰があるのならば、何と頼まれようが生殖活動を断ればよかったのです。

ポリシー(信仰)を遂げられない者をどうして革命家と呼べようか。

 

革命なんかしなくて済むならそれにこしたことはない。ないけど行動して現実を良くしないといけない状況は往々にして発生し、結果として革命となります。革命とは常に結果でしかありません。

ですが世の中には革命をカッコイイものと思い、革命自体が目標の、手段と目的をはき違えた方が一定数います。

私はそういうのと一緒くたに「革命家」カテゴリに入れられたくないので、革命家を自称するのを彼にやめてほしいです。Itaq氏はそういうモノでないのならば、ポリシーを貫くべく総括してから活動再開していただきたい。

(上述の理由でほらぐちともこが嫌いです。彼女は以前、革命をしたいから活動していると言っていたので)

 

経験上、自称革命家にロクなもんはおらんという考えでしたが、今回の件で偏見/見解が補強されました。

 

最後に、私がバンド活動を精力的にしていた時期、ヘイトスピーチとか倫理的にOUT案件発生時はやらかした奴のオトモダチミュージシャンってだんまり決め込みがちだったんですけど、今回の件ではDUFFさんがかっこよかったです。(DUFFさん以外も言及していたけど、特にって意味で)