焦げた後に湿った生活

このブログは投げ銭制です。投げ銭先⇒「このブログについて」

2018-01-01から1年間の記事一覧

間接霊呪

母親は幽霊になっていた。生きた人間も霊になるのだと、今更思った。生霊という言葉は知っていても、身近な人間がそうなるとはなかなか信じ難いものだ。 ◆ 「幽霊屋敷」とイエを捨てて京都に逃げ、さらに実家に帰ることもやめて新しい家に籠りはじめてから、…

Rちゃんのお母さんの妹の夫はいつも不機嫌で今日もガレージの周りをぐるぐる回っている

Illustration by @ill_bull ①実家に帰ると必ず現れる自動的な存在 実家に帰る。新××の家ではなく、引っ越す前の、私の生家である「幽霊屋敷」に。 玄関の前には死んだはずの犬が、老いてはいるが復活している。私は急いで犬を家の中に入れようとする。なぜな…

幽霊屋敷ではどんなことも起こり得る

jahlwl.hatenablog.com 「幽霊屋敷についてのテキスト」にて、ある日たまたま心理学の本を家でみつけたことで毎晩発生する怪奇現象を幻聴だと思いこむようになり恐怖から身を守った経験を書いたのだが、なんとその本は家族の誰も買っていないことが判明した…

念仏

台風のせいだったと思う。 昨日は低気圧か生理か眼精疲労かそれら全てのせいかでアタマが痛く、ノーシンピュアを飲んでも痛みは依然としてあって、そうでなくても体もアタマもしんどいのであんな夢をみたのだと思う。 客観的にみれば悪夢をみる要素はいくら…

タヌキのイエ

私の経験した怪異はだいたいが音に関係するものだ。 実家にいた頃は二階で足音、「死ね」という声、「ワッ」と驚かす声、深夜の爆音オーケストラ演奏などが闊歩していたけれども。 大人になってからは二回ほど幻聴が聴こえた。 院生の時分、知人の男に無理矢…

幽霊屋敷についてのテキスト2(遅くても確実に)

「幽霊屋敷についてのテキスト」 http://jahlwl.hatenablog.com/entry/2018/04/22/163204 前回、幽霊屋敷の正体がイエなるものだと勘付いたことを書いた。 なぜ今まで気づかなかったのか不思議だ。あの家で私を苛んだものはなんであれイエのバリエーションだ…

幽霊屋敷についてのテキスト

春になると幽霊屋敷を思い出す。 幽霊屋敷とは今はない私の実家だ。ごく幼い頃に父が建てた。二階建てで、一階が風呂や台所やリビングなど、二階が兄・姉の部屋と私と両親の寝室という構造だった。私の部屋は兄が出ていくまでなかった。屋敷というには狭すぎ…