焦げた後に湿った生活

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山本直樹「ありがとう」

先日誕生日だったのでバンドメンバーが「ありがとう」の上下巻セットをくれた、本屋行っても見当たらなかったしうれしい


上巻で柳美里が解説を担当していてこの本を誰にでも勧めたいと書いていたが

きっとわたしが一番「ありがとう」を読んでほしいと感じているひと(層)はこの本を手に取らないだろう

凄惨なシーンが多くて薦めにくいとゆーだけではなく(伝わってほしい、この感じ)


家庭崩壊経験してその後自主的に家族から離脱したクチなんだけど、そのわたしから見て全編とおして"あるある"が沢山あった

父親のイラッとくる感じとかほんとうまいんけど、山本直樹自身は家族とうまくいってるみたい、どこからリアリティを創出しているんだろう


家庭を退場してから、時々強烈に郷愁めいた感情が興ることがあるけど、それはひとりで生き抜くのが不安だったり疲労していたりするだけで、選択としては間違ってない

「ありがとう」読んでやっぱりそうだよな、と思った