の続き。
じんましんというか今や皮膚炎というか、もぐら叩きのようになおっちゃできなおっちゃでき、を繰り返している。
VIOのワックス脱毛をいつも決まった店でやっているのだが、それをやっただけでIラインにぼこぼこぼこっと湿疹が出来た。
「わからん。でも胸に穴ぼこがついているウルトラマン、ていうのはわかるよ。生理用品でソフィーってなかった?」
「股にソフィーもゾフィーもつけ…」
2人ともゲラゲラ笑った。
たまたま外食したいという人が最近の私の事情もおそらく気にかけて晩御飯に誘ってくれた。
「近くなんだから、整体師も来たらいいのに」
「そう思って先生にさっきLINEしてんけど、今日はもう仕事終わって帰宅したらしいんよ」
たくさん美味しいものを食べさせてもらい、帰宅したらやっと眠気が出た。
このところも睡眠時間は全然足らず、10時間寝たいのに7時間、7時間寝たいのに5時間、といった有様。
明確に鬱であり、3m内にあるものを取るのに苦労する。
このような日々でもやることはかなりあり、人に期待されていることや生き甲斐だからやらないといけないこと、やらないとストレスが溜まるので時間を作らないといけないこと、とあって優先順位をつけなければいけない。
目下の最優先事項はゲームであり、趣味/生き甲斐/人に期待されている の要素を全て持つうえ時間制限がある。
整体師に「1ヶ月で戦績が決まるんでしょう? もう8月後半入りましたよ、まだ構築決まってないんですよね?」と言われた。
その通りで、私は仕事をやっつけながら家事もなんとかして今月のポケモンランクバトルで通用する構築をコンセプトから崩さず決めてマスターボール級で勝たねばならない。
せんせい、せんせい、という歌が昔あったが、先生は私を実存させている。
私が実存というものを感じるのは大抵他人に触れた時であり、茫漠とした自己は週2会っている整体師によって保たれている。
彼は一応は私の健康に責任があり一定の距離を保った他者、である。
「また眼鏡をなくしますよ」
「自重を保てるようにしましょう」
「僕としては座って通勤を勧めたいんですけど」
「来月の新幹線の切符買ったんですか? …あぁ、僕がいなきゃ全然何も出来ないじゃあないですか!」
…思ったより、いじめによって乖離状態になっていたみたいだ。
あり得ないくらいモノを失くすタチなのにもっと失くすし、いちいちせんせーの言葉がないと何もかも忘れてしまう。
院の予約だって、「僕がやっておきましょうか?」とせんせーに言われたが今のところ一応は帰り際忘れないうちにアプリで済ませている。
そういえば加害者の名前も忘れかけてたんだった。
彼女は殆どオフィスに姿を見せなくなった。
コロナのあと健康を害したままなのかもしれないし、私に会いたくないのかもしれないし、居づらくなったのかもしれない。
離任が決まったあとって、オフィスにいるのなんか癪だしな。
私が皮膚炎をこじらせたのでフルリモートしている間、彼女の方は出社しているのかもしれないが。
1日に何度も薬を塗り直し無意識に身体を引っ掻きまわすわずらわしさ、人目に見苦しいのが嫌で、まず上司に相談した。
上長に「お客さんに可愛がられるのとフットワークの軽さが強みなんだからなるべく出社した方が良い」というフィードバックを貰ったところだったし、対面での仕事を評価する文化の中でフルリモートというのは少々気が引けたが、
「事情を知って冷たくするようなお客様じゃないですし大丈夫でしょう」と上司のおじさんから言われたのでそのままお客さんにお願いして、寛解するまでリモートにしてもらった。
早朝覚醒のこともあったしな。客先オフィスでは何処にも仮眠する場所がない。
前はシステムリリース時等に備えて、あるいは体調が悪くなったら一時的に横になれるエリアがあったが、ないものはしょうがない。
ごまかして、ごまかして、8月最終週には義務感からオフィスに出るだろう。
腫物扱いされる自他の境界がない人がやるような行動を予測したら、最後っ屁に客先で「あんたのせいで云々」式の発狂をしかねないな、と思った。
偉い人のいる前で狂ったメッセージを寄越すほどに理性が失われているんだから、自社の名に泥を塗ってはいけないという発想はどっかに飛んでいってるだろう。
ソレが起こった場合、私は何も出来ない。
当然だが殴られたり暴言を吐かれたりしても、反撃してはいけない。
そもそも発生させないことが重要だ。
「あそこの会社はヤバい」と目撃者に良くない印象を残してはいけない、自分に非がなくても。
予測できているのに対策しないのは怠惰である。
…と、ゆーことを考えていたら、例の転職が決まった部下から連絡がきた。
「僕に転職祝いを買ったって言ってましたけど、まさかエアコンじゃないですよね?!」
アホ。
くそ、可愛いな。
確かに彼がエアコンのない部屋に引っ越しをする羽目になってしまったという話は覚えていたけど、どこの世界に転職祝いでエアコンを買うやつがいるんだ。
私が贈るのは1人前になった証のモノだよ、と思ったけどネタバラシはせず「エアコンじゃないよ」とだけ返した。
「体調崩したもんでフルリモートが終わるのは早くても8/19週からだと思うけど」
「早く治ったらいいのに。原因(いじめのことだ)が思ったより深刻だったから…身体を鍛えると、何か言われても"いつでもこいつを〇せる"と思えるからおすすめです」
あーあー! 見込んだとおり、この子は今のキャリアパスに適正がある。
前の会社の同僚はとても仕事がデキる子でキックボクシングをやっていて、「私、こんなおじさんいつでも倒せると思えるから仕事でムカついても何とかなるんです」と言ってたし、
「何かあった時に〇にたいと考えるより先に〇すぞが来る人間が現職に向いている」説をとなえたら師匠(ビジネス経験値は圧倒的に違うものの同業者)も同意してたしな…
アハハハ、とひとしきり笑ってしまってから
「ステゴロでは負けへんで、でもあっちは客先で発狂する無敵の人やから困るねんな」
「客先で〇しはせん、会社の恥やからな───俺はプロや───」
と送ったら、
「じゃあTodoのリストに<護衛>のタスクを入れて、担当者は僕にしておいてください」
って来た。
はやくこれになりたい、そしてやっぱりどこにもいかないでほしい、さみしいから。
(親友のVvotaro君よ、どうも私は何もしなくてもオマエのアドバイス通りのことを出来ているらしい)

ちなみに部下は酒が飲めない。マジで戸愚呂弟っぽい。
戸愚呂弟は兄のことを「兄者」って呼んでたけど、兄の方は弟のことなんて呼んでましたっけ?