焦げた後に湿った生活

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闘病記79(harm and destroy Ⅳ)

【注意】

この記事には性的暴力のことが書かれており、フラッシュバックを起こす可能性があります。

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(画像引用元: 『witch connection魔女渡世(合本版)』/斉所)

https://amzn.asia/d/aPItutq

 

【病状】

セカンドレイプによる吐き気と悪夢続く。

実家の自室で着替えていると、兄がノックせずにやってくる。

下着姿を見られた。

親に言ってもどうにもならない。

「大体兄ちゃんが一人暮らしをした時にこの部屋を私の部屋にしたやんか」と言いかけて、この部屋が幽霊屋敷*で(ああそういえばこの部屋で男から耳に息を吹きかけられる気色悪い怪異があったんだった)、と考えたところで目が覚める。

幽霊屋敷についてのテキスト - 焦げた後に湿った生活

 

金曜と日曜は珍しく何もなかった。

元同居人が急に都内に降り立ち、飯とスーパー銭湯に誘って、部屋まで送ってくれたからだろう。

https://x.com/JahLwL/status/1731354484767654034?s=20

 

日曜は女の子と遊んだ。彼女と色々話をしてケーキを食べたあと、そのままコルギ行って夜ご飯にガチ中華を食べた。

 

人によって生かされている。

 

【harm and destroy Ⅳ】

闘病記78(harm and destroy Ⅲ) - 焦げた後に湿った生活

厳密には続きじゃない続き。

 

師匠が何らかの理由により僕のLINEを見ていないことが分かった。

だからここに師匠に伝えるべきこと、伝えておきたいことは書いておく。

(アンダーラインになっている箇所は自分がLINEで送った言葉)

 

最初に一つ言っておく。

僕はあなたを嫌いにもなってないし変わらず愛しているし、絶対的な信頼がある。

 

師匠は、僕がある女の子が死にかけた時、「忙しいのわかってる でも助けて」「やり方を間違えた 私は誰も救えない」って泣きながら電話をしたら、全ての予定を後ろ倒しにして駆けつけてくれ、「お前は何も間違ってない」と言ってくれた。

僕が「でも結果が全てじゃん、大人に頑張ったで賞なんかないんだよ」と言うと、彼の性格としては珍しく、

「…あるよ! あるよ!」

「だから自分が間違ったなんて思うなよ! 世の中にはああしろこうしろと人に言う役割の人間もいるし、お前みたいに相手のことを尊重して対等に接したいって人間も必要やろ? お前はどうしたかったんや」

と僕に問い、僕は両手で顔を覆いながらも、

「…何回時を巻き戻しても、対等に接したいです。自分が相手の立場だったらそうしてほしいから」と答えた。

師匠は「じゃあそれが正解やないか」「それで救われた人間だっておるやろ」と短いけど確実な鼓舞をした。

 

たったそれだけをするために彼はおそらく仕事を含む多くのものを後ろ倒しにして僕を助けに来た。

僕は師匠を全面的に信じる。それに値するだけの愛情も信頼ももらったし、僕が信じてることを彼は信じてくれるはずだ。

LINEが珍しく既読にならないのに(彼はどんなに忙しくても返事が遅れたら謝ってきたし、激務の時間を割いて僕のために職務経歴書のレビューだってしてくれた)、Xやブログの記事だけ読んでいるのは変だなと思う。

僕がブログ等でアクションを始める前からメッセージは未読になっていた。

師匠が11/24の話合い直後に「LINEにもう既読つけたくない」って状態になって放置することはあり得ない。

信じる。

彼はどんなことだって、僕が心から望めば向き合ってくれる。それこそ、この闘病記を始めたきっかけとなった「病」に係る契約も、彼の性格上とてもきついことだったはずなのに、時間はだいぶかかったけど向き合ってくれた。

何らかの理由があってLINEは見られないことになってると思う。

 

ひとつめ、僕は今までもこれからも師匠を嫌いになることはないしずっと好きで信頼してること。

 

ふたつめ、僕は師匠に復讐したいとかとてもひどい目にあったらいいのにとかは一切考えてない。もちろん師匠の個人名やバンド名が特定されないようかなり気を遣っている。事実、読者から「これって〇〇さんのことですよね」と聞かれたこともない。

あなたの代理人という人から、「今後身近な人(交際相手)に(危害を加えないよう)近づかないように」との要望を伝えられたが、僕はセカンドレイプされた故あなたの<身近な人>には二度と関わり合いになりたくない。ってかふつうの感覚だとそうなると思うけど。

あくまでこれは僕とあなたの話だ。

それはそれとして<身近な人>からのセカンドレイプがひどいから死にたい、希死念慮があるのも事実だ。

 

みっつめ、音楽活動永久に停止しろとは思ってない。音源も取り下げはした方がいいと思ってるが、師匠の行動次第で取り下げの取り下げ自体してもいいと考えている。

後先考えない性的逸脱行動や認知の歪みについて、即刻適切な治療やカウンセリングを受けるべきであり、もしその前にライブに出るとしたら僕は師匠をかなり軽蔑するが(僕は彼の表現者としての目的を聞いており今それと彼のしたことは矛盾していると判断しているので)、

アーティストとしての矜持と理性があるうちに自主的に辞退し、先にカウンセリングを受けることを選択してほしい。

そういう姿勢があるのであれば(というかそういうことをこれから当事者間で着地点を作るために長い時間をかけて話し合うことが大切なんだろうが)僕は師匠のライフワークたる表現活動に制限をかけたいなんて通常願わない。今は必要だから自主的に出演辞退をし、真っ先に優先してやるべきことをやってほしい、という。

僕は、ある時期からはあなたを超えたかったし好敵手として認識もされたかった。相手がいなかったら好敵手関係は成立しない。二度言うが、師匠が永久に音楽活動をやめればいいのになんて一切思っちゃいないのだ。

 

よっつめ、師匠は僕の言葉を誤読しないと信じる。仮に、どんなに混乱していようとも。

僕はXで、

「アーティストは、それもパンク精神や後の世を良くしたいと考えている者ならば、今回の件で自己批判をしてそれなりの処置をすべきである」

「コンセプトやポリシーと全く合ってないことをしたならば今度の活動等について検討するのがスジ」という旨を何度かポストした。

これは相手が好きか嫌いかとか関係なく、アーティストとしてのスタンスを問うているのである。

師匠は、ポリシーと行動が矛盾していたならば(しかも他者を傷つけるものであるならば)、僕はそれを批判するしどれだけ大事な人であっても手は緩めない、死ぬほど大切な人でも批判する時はする人間、って理解していると信じる。

それくらいこれまでの関係性は深かったと思ってる。

師匠は代理人経由で名誉毀損だ、という方法を使わない。僕のやってることをやめてほしいとしたらLINEを読んで僕があなたの話を聞くスタンスであるのを知って、コンタクトするはずだ。

我々は11/24も今後連絡を取り続ける可能性ありと話したからなおさら。

 

僕は圧倒的に師匠を信用しているし信頼もしているし、彼からの言葉をウソだと思ったことはないし、自分から発したことが彼にとってウソだと思われたこともない。

 

いつつめ、僕は師匠のことを心底心配している。

LINEで既読がつかなかった時は、具合が悪くなったかと思って電話したし、

「…大丈夫ですか?」

「後々当事者二人で話すことが必要だと思うけど、今は心身ともにダメージ食らってるのが目に見えるようだよ。LINE返せるようになるまで待ってます。お大事に。」

と送った。

この気持ちは全くウソじゃない。

関係者に問合せした時も、「本人と連絡はつきますか? 珍しく未読で、もしかしたら倒れてるのではないかと心配です、元々体調は良くなさそうだったし」とか「もしかしたら生存確認した方がいいかもしれない」とか送った。

(なお関係者に相談すべきというのは人からアドバイスされた。一人で進捗がないよりいいんじゃないかということだった。僕も今はそう思う)

僕はちんこを口にぶちこんだことに対しては認めて謝罪してほしいが、それ以上にあなたのことが大事だし愛しているし心配だ。絶対死んでほしくないしボロボロになってほしくもない。

 

むっつめ、LINEとかで書いたことをもう一度書いておくよ。

・謝罪は全面的に拒否したけど、それはそれとして、心身にダメージを受けて倒れたり具合が悪くなったりしていないか心配

 

・11/24話合いの場で、二時間でまとまることじゃないから後々当事者二人で対話することが必要だと思うと送った。(音源取り下げは他の方の意向もあるのでなんともいえねえが)

治療しにいって、ほんとの意味で謝って、師匠自身も苦しまないですむ真っ当な選択肢に着地したい。

僕からは今、愛と信頼とあなたのしたことに対する処置しか与えられない。

他に望んでることがあれば何でも叶えてあげたいけど、LINEが未読で今は二人の対話が出来ないから、ここに書いておくね。

きっとあなたは僕のLINEやことばを聞く意思があるんだとは思ってる。でもまあ今出来ないならしょうがない。

 

師匠は決して僕の言葉を誤読しないし、僕がとてもあなたを大切な人として想ってると言ったら信じてくれる、というのを信じる。

 

三者を交えて話すフェーズは終わった。

二人で腹をわって話を進めたいし、それ以上に僕はあなたの言葉を聞きたい。考えてること、僕にしてほしいこと、何も制限がなかったらどう在りたいかとか、その他打ち明けにくいけど打ち明けたいこと全部、をきちんと聞きたい。

 

誓っていうが、僕は仮に師匠の言うことを肯定できなくても人格否定はしない。

「こんな男のどこがいいんだ」ってあの日聞いてたね?

僕が「病」により終わりを迎えるべき時が来たら、血縁者に死後の手続きをされたくないから代行をお願いしたい、そして一番大事な人のことを何も知らないまま死にたくないと告げたら、「俺をいつも真っ直ぐ見て肯定してくれて何回もそれに救われた」って言ってたね。同じことを僕も思ってたよ。

自分は破滅型芸術家気質でそれが己の望みとかみ合ってないから不幸だと思ってたんだけど、とても身近に、とても前から、ありのままの自分を許容してマトモに接してくれるヒトがいる、ってだいぶ有難い身であることに気づいた。

誰にも迷惑かけてないのに一般の想像を超えたことをしただけで結果うまくいかなかったら氷柱や雷のような言葉をバシバシ投げつけてくる人間が相当数いた中、あなただけは対等に応答して慰めてくれた。

あと、あなたがいなかったら大学は早々にドロップアウトするハメになってた。確実に。

生きていくためのお金を自分で稼がないといけなくて、音楽も勉強も十分できない、学食すら高く感じる環境で、あなたは海のものとも山のものともつかぬ僕が音楽活動をしていくにあたって必要なものと家族に恵まれなかった子どもへ庇護といっていいものを与えてくれた。

神様はいると思った。師匠が神様ってことじゃなくて、あなたが僕に思いやりを持って接してくれているそのことに福音があったんだよ。

12年前にボーイフレンドから前後不覚になるくらいの恋をしてみろと言われた件

「全てのことにありがとうだよ。」
「その境地にはまだ至れそうにない。」
「こうやって話が出来るのも、そいつのおかげって見方をするんだ。」
「不幸を笑い話として話すのはよくやる。でも、時間が経ってからの話だけど。」
「そう、その調子だ。俺だって三ヶ月に一回は元カノから理不尽な電話がかかってくる」
「どんなの?」
「最初はふつうの世間話。それからやたらに怒鳴られて死ねとか言われて、いきなり電話切られる」
キチガイじみてる、と笑っていると、
「ほら笑えるだろ?俺だって最初はすげーイライラしたけどさ」
「でも理性がジャマしてそこまで感情的につっぱしれる自信がない。羨ましい。私もそういうのやってみたいけど、やったことない」
「今まで怒って怒鳴ったりしたことないの?」
「そう。怒っても理詰めで責めるし。物にあたっても家の壁や床壊さないようにどっかで考えてる」
「好きになりすぎて判断能力失うとかは?」
「それはあったかもしれない。でもその人の彼女と仲良くて結局身を引いたことからして、そこまで理性ふっとんでたってわけでもないみたい」
「じゃあ今年は今までと反対のことをしてみよう。」
「具体的にはどうするの?」
「前後不覚になるくらいの恋をしてみるべき。」

 

この後僕はあまりにも鬼電してこないから俺への好意が感じられないという世界一意味の分からない理由でフラれた。

34才になってから、あれなんだったの?って聞いたら「ごめんごめん覚えてない、何かで怒ったのは覚えてんだけど内容がね…」と言われたが、

その後「出会った頃から可愛くてキチガイで今も全く変わらず可愛いよ」のひとことですべてふっとんだ。

どこらへんがおかしかったのか質問したら、「常人ならまず選択しない選択肢を平気で選ぶところ」って評された。それ今は自覚あるけど18才の時からやってたのか…

 

「でも私としちゃー合理を追求したらそうなっただけなんやけど」

「そこがぶっとんだ発想って言われるんだろ。いいとかわるいとかではなく…」

ずっと自分のどこが頭おかしい扱いされるのかわからなかったから、久しぶりに会話してみてよかった。

 

ただし前後不覚になるほどの事態は別のことで起こって、僕はきっと泣きの電話を入れて、「ああよしよしかわいそうに」ってちょっと慰められて、遠くから見守られるだけのフェーズに入る。

そう、そこのお前だ。会話の内容に覚えがあるだろ。明日電話するからな✌

闘病記78(harm and destroy Ⅲ)

【注意】

この記事には性的暴力のことが書かれており、フラッシュバックを起こす可能性があります。

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【今日の病状】

主に吐いてます。

主に泣いてます

 

昔対バン相手だった人が「あなたは東村アキコの漫画に出てくる美人みたいだ」と言ってくれた。

その「美人」は今、毎日米三合を食べていたおおめしぐらいとは思えないくらいちょっと食べては吐き気とたたかっているよ! 

助けにくるなら今だぜミスター。

 

今日の悪夢は最悪を更新し、シェアメイトに頼んで一緒に寝てもらうか、寝る前に京都の子に電話して一声聴いてから寝ようと決意した。

 

悪夢がひどいのは後述するセカンドレイプのせいだ。

 

最近は寝る前の投薬を増やして更に朝仕事前にも薬を飲んでいるのだが、今朝飲み忘れたせいで只今必死に死に抗っている。

仕事中はドキュメント作成苦手そうな人のレビューしてたから良かったものの、レビュー済んだ瞬間「ウワーシニテー」となった。

 

【harm and destroy Ⅲ】

闘病記77(harm and destroy II) - 焦げた後に湿った生活

続き。

 

もう僕が限界であることを告げられた師匠の友人たち二人は、11/23に師匠と通話した。

大方針は<友人として今までの酷い、身近な他者を傷つける女性関係をやめろということを説教する>だった。

そして、僕がこういう状態になっているが、被害者の発言だけを鵜呑みにするわけにもいかないから、お前が直接被害者と話をしろ、と言ったらしい。

説教者から「近日中にC(師匠)から連絡があると思う」というLINEをもらった時にきいた。

 

翌日朝起きてスマホをみると師匠からのLINEがあったが、

「(耳の調子がおかしいということを知らせていたので)調子はどうか」「時間とれるかな?」「飯を食いにいかないか」という内容だった。

僕は「耳は問題ないし医者のお墨付きだが、ワイガヤした所に居るのはキツイので宅飲みならいい」と答えた。

 

師匠は彼女がいることを長らく隠していた。

別件で僕と交わした契約時に「今後一度でも嘘をついたり意図的に情報を隠したりしたらその時点で契約はなかったことになると思え」と通告したので、彼女がいることは今年pavementのライブを一緒に観に行った時にようやく吐いた。

(一応良いところなので言っておくが、師匠は僕が闘病を投げ出したくても死なせないためにpavementのライブがあるよ、それまで生きんとあかんな、とライブの何か月も前から来日公演の話題をしてた)

だが、男の友人には彼女と同棲していることを話しているけど僕には明かしていなかった。人から聞いて知ってたけど。

 

家は難しいと返ってきたので、はあまだ隠す気か…と呆れて、

「呼び出した理由に性的な事柄は入っていますか? 家がダメなのは彼女がいるからですか?」と質問したら、どちらも答えはyesだった。

 

「今カチンと来ているんですが、あなたが僕の立場だったら、自身の性的被害に関わることを他人に聞かれる可能性がある場所で話したいと思いますか? あとこの期に及んで、己の罪を話す場面でなるべくバレない方向で話そうとするのなんなんですか? ほんまそういうとこやぞ」と、人生で初めて師匠に怒りの感情を表した。

師匠/師匠の彼女/僕/僕の同行者の四人構成+あなたの家でなら話を聞きます。この条件は譲れません、と告げたら、家ではなくレンタルスペースを借りてやることになった。

家でもレンタルスペースでも変わんないと思うんだけど。

 

同行者は学校関係ではないサイコパス気質の知人男性を選んだ。彼は第三者として十分な役割を果たしてくれるだろう。毎日退屈なのが嫌だから面倒ごとは大歓迎、という性格だ。(ストーカーとか来てほしいのに全然来てくれないと過去言っていた)

僕か先方が平常心を失った時や話が飛躍した時正しく止めてくれるだろうし、何より信頼のおける知人がいなかったら僕が出かけることは難しかった。

師匠からのLINEが来た時点で、足は震えていたし頭も痛かった。

 

今までずっと、師匠と会って話すのは人生で最も楽しいことのひとつだったのに…

 

一人で場所に向かうのが嫌すぎて、遠回りになるのに同行者の家に行ってから一緒にレンタルスペースへ向かった。

 

開口一番、師匠は「今日はお集りいただき云々…」とペルソナを被った状態で話し始めた。取引先にプレゼンしにきてるんじゃねえんだぞ、茶番じゃーん。

「いつもと同じ感じで話してくださいよ、嫌だその感じ」と僕が言っても師匠の態度はよそゆきのかたちだった。

 

来る前に同行者と、「まずは相手の話を一通り聞いてからアクションをしよう。気分が悪くなったら途中退出してその間同行者が話をしておく」と決めていたが、開始3分で僕は自主的に途中退出した。

師匠が、

・今までパートナーがいるにも関わらず他の女性と関係を持ってしまい申し訳ない

・パートナーには謝罪した。償いとしてこれからは一切関係を断ち連絡も取らない

と言ったからだ。

 

「…それがあなたの要望か。師匠、前に"俺は出来れば平穏な人生を送りたい"って言ってたよね? その<平穏な人生>とやらは、僕の心も身体も搾取したうえで、僕の犠牲のうえで成り立ってるということを一生忘れるな…! 誰のおかげで今お天道様の下を歩けてると思ってる?! 僕が今の今まで黙って耐えてたからだろ」

「ってかそんなこと以前に、あなた昔無理やり寝てる所を起こして男性器を口に突っ込みましたよね? それに対して怒ってるんですよ。長らく記憶を失ってたけど、思い出してからは毎日情緒不安定で悪夢ばっかりだった。あとパートナーに謝罪したとか僕にとっちゃ死ぬほどどうでもいい話だしバカなんか? 僕に対して謝罪しにきたんだろ。それと、絶縁を言い渡すのはこちらからであって貴様が物申せる立場じゃないんだが? わきまえろよ犯罪者」と怒って、

「平常心を失ったので自主退場します。ニーサン(同行者)よろしく」と外に出た。

 

その間、同行者は「本当に覚えてないのか」「彼女(僕)が怒ってるポイントちゃんとつかめてますか?」などなど想定通りただし~くお話をしてくれていた…

 

戻ってから、僕は「だいたい今すぐ絶縁できないじゃん、僕の死後の手続き頼んでるし師匠の老後のことも話をしてただろ」と言うと、師匠は一瞬モゴモゴしてから「確かに、死後誰に連絡すればいいかの紙(リスト)は受け取った…」と一部隠しながらしゃべった。

しかし、我々が今年の5/19、

「師匠は結婚願望もないしいつか京都に帰る時は彼女と別れると言ってたじゃないか、じゃあ孤独死しちゃうかもだよ。遺伝的に頭に爆弾抱えてるって言ってたし、そうなったらお世話していい? 今までの恩返しいつかしようと思って出来てなかったから、それをしたら恩返しになるかなあ」

「そうやなあ、最早意思疎通もできんくらいフガフガとしかしゃべれんくなってるかもしれんけど頼むわ」

と会話したことは徹底的に否定した。

京都に帰る時彼女と別れる、別れるのは向こうも承知の上で付き合っていると僕は複数回聞いた。いっぺんだけなら聞き間違いかもしれないが、何度か聞いてなかったら老後の話なぞせん。

それでも師匠は俺はいうてない、いうてない、とのたまった。

 

まあいいや。この人も隣に彼女いるから滅多なことは言えんのじゃろ。それより言った言ってない論になるのが悲しかった。

僕はあの時ようやく師匠に恩返しできる術を見つけたし、その日初めて聞いた本音等も色々あって記念にピアスを片耳にあけたのだ。

(蛇足: 「意外~」とよく言われるが僕はいっぺんもピアスをしたことがない。本が売れるとか連載を持つとか、良いことがあったらピアスをあけようと前々から決めてて、師匠が本音を話すことは僕にとってそれらに相当する良いことだった。なんせあの人は全く本音というものを明かさないから)

 

で、話を性被害に戻すと、彼は

・覚えていない

・酔っていたかもしれない

・正直暴力と言われてもピンとこない

・性的同意がなかったと言われても納得できない

と、ま~~性犯罪者の言い訳テンプレート集ですねという感じのことを述べた。

 

師匠の彼女からは想像の斜め下から不気味なことを言われた。

「あなたにも彼氏はいるんですよね?

…僕や同行者は何度も、現在のことではなく昔性的同意なしでイラマチオをしたことについて話しているのだが。

思い切り的を外しているし、「他に男がいるのだから加害は相殺される」と言われたのに等しい。セカンドレイプだった。

 

彼女氏は、二時間の話合いの最中始終へらーっとしていて、「この人が昔女遊びがひどかったことも知ってます~」とのたまっており、性的同意なしの被害を女遊びとしてカウントしているのかと思うと余計に傷つけられた。

 

僕は今まで、芸能人の不倫スキャンダルで不倫した当人じゃなくその妻が謝罪コメントを出すのは変だなあと思っていたが少し考えが変わった。

自分の彼氏が昔無理やりちんぽを口につっこんだ女がいるのに、目の前でその女は「どうして38にもなって自分のやったことを認められないのよ!」「なんで僕がカウンセリング行って薬飲まなきゃいけないんだ、お前が行けや!」と泣いているのに、うちの彼氏があなたに酷いことをしてすみませんとかつらかったですよねとかも言わなかった。ずっとへらーっとしていた。

同じ女性として同情とかかわいそうとかいうのが一切なかった。

まだ加害者当人である師匠が「僕もカウンセリングに行きます。行った方がいい…」と述べた分、相対的にマシなんじゃないかと思った。

 

更に、「あなた断ろうと思わなかったんですか?」とも言われた。

これもすげーえセカンドレイプだ。

かなり序盤で、僕はショックで記憶を長らくなくしていたこと、DV被害児童のような心理状態になっていて性的な要求に応えることが日常の一環となっていたことは話したと思うのだが。

「<どの>彼氏のことですか?」←京都人しぐさ

「断るという考え自体思い浮かばないような精神状態だったんですよ」

と簡潔に答えて以後もうこの人とは口を聞きたくない、と思った。

この人の口から出る言葉は、意図があるかどうかはわからないが「害」「悪」に属するものだ、と強く感じた。

 

そこから僕は顔を両手で覆ってあまり喋れなくなってしまった。

 

師匠はペルソナを作ったままだったので、同行者が気を利かせて「二人で話させてあげましょう」と、師匠と僕とで話すように仕向けた。

同行者は「もし危ないことになったら呼んでね」と言ったが(おそらく師匠への牽制も含有させて)、僕は「大丈夫だよ、ナナメに向かい合って座ってるからお互いリーチ届かんよ」と彼に返答した。

 

二人になったら、師匠が席を移動して僕の前に座り「…出来ればこっちに目を合わせて喋ってほしいな」と言った。

ゆっくり目を合わせにいったら、さっきまでと違っていつもの優しい師匠の顔だった。

僕は既に泣いてたけど、目からも心からも涙が滲んできたのがわかった。

完全にDV被害児童の反応でしかも幼児退行した感じで、本当に自分たちは異常な(でも親子といっていい)関係性だったんだな。

「…僕、もう要らない子になった?」

「そうとちゃうよ、でも俺はお前に依存して甘えてるやろ?! わかってるよ依存してるのは! 甘えてしまうんや。だから一旦物理的に距離を置かないとまた同じことをしてまう。さっきは彼女もおったとはいえあんな言い方でお前を傷つけてごめん」

「…もう要らん子になったんかと思った。師匠にとって僕はなんやった? 大事な後輩、じゃなくてほんまはエサやった? 他に食べられるものがなくなった時の非常食として傍に置いてた?」

「ちがうよ…(筆者注: この後言われたことはこっぱずかしいので割愛します)」

「僕からも謝ることがあるよ。今年の誕生日プレゼントもらった時、嬉しかったのに、もしかしてこれって、普段家庭を顧みない父親が子供だましにプレゼントこうてきてこれで家族サービス済ませてる感じなんかな、って疑ってもうた。ちゃんと選んでくれたのに」

「…気に入らんかった?」(泣き笑いが歪まった表情で言われた)

「ちゃうよ、気に入ってるよ。でも良い記憶と最悪の記憶が交互に来て苦しい時期やったから疑っちゃった」

(今は、複雑な気分で何も入れられてないけど。誕生日のずっと前から僕が喜びそうなポーチを選んでくれてるのは知ってた。これ買ってあげるって言われた時、お化粧品を入れるか文房具を入れるかでいそいそ迷える、という楽しみが発生してたなあ。ほんと今は何も入れられないんだけど)

「次は何が欲しい」

「…やっぱあの扇子欲しいな」

「扇子ってなんの」

「例のいざという時窓ガラスが割れる扇子」※いざという時窓ガラスが割れる扇子とは、その名の通り窓ガラスを割れるチタン製の扇子であり、僕が欲しいな~とツイートしてたものの思ったよりめっちゃ高くて師匠から「高すぎて無理だった」と言われたもの。僕は扇子が昔から好きで、格ゲーでも花蝶扇好きだったりとか扇使いだから御津闇慈使いたくなるとかいう性質がある…貰えたら魔道士として修験に励む時に使う。

「あれは予算オーバーよ…~~円だった(聞き取れなかった)」

「予算オーバーなのは去年聞いた…でもどうしても欲しい」

「わかったわかった、買ったるわ…」

 

そして、結果として、僕は彼の謝罪を全面的に拒否することを一晩経ってから告げた。

理由は以下。

・性的同意なしでイラマチオをさせたのを覚えてない(と主張されたこと)

・性暴力だと言われても納得がいかない、ピンとこないと主張されたこと

・男性器を女性器に挿入する行為以外、即ち前戯に分類される行為をセックスだと思っていない認知の歪みがあること(法律では口淫であっても強制性交にあたる)

・二人で話していた時、彼から「でも俺たちは数えるほどしかセックスをしてないやないか、せいぜいペッティングくらいで…」という発言があった。せいぜいペッティング、というフレーズからは、彼は挿入以外の性的行為は罪の重さや犯罪性が軽いと思っていることがわかる。これも認知の歪みだ。

上記が発覚したため、その状態で「謝罪」されたとしても僕にとっては意味がない。

 

僕は、念のため加虐性癖の知り合いに師匠のような考え方は加虐界隈ではよくあることなのか聞いてみた。

(アウティングになんのかな。まあ僕は性的要求に応えるようになって以来、感情ではなく身体反応で涙が出るまでイラマチオしてたことくらい言ってもいいだろう)

その男性は、「加虐性癖であったとしてもその考えは一般的な基準とかけ離れているし異常です。だって、挿入しなければセックスでないならば、その人は痴漢をしてますね。でも痴漢はしてないんでしょ? (ということはどこかで異常を自己正当化しているので)一般的な基準に寄せることが今最もやるべきことだと思いますね」とコメントした。

 

僕の一番大好きな「親」は、性依存症患者によくある正当化をしていた。また、性犯罪者の思考だった。「◯◯だからセーフ」式の自己洗脳をしている。

ついでにいや師匠の彼女はセカンドレイパーだった。

 

二時間の話の場が終わったあと、僕は同行者と一緒にごはんを食べに行った。

同行者はこう言った。

「君平常心を失って聞いてなかったけど、あの人"好きだし条件さえあえば一緒になりたかったけど常に男がいるから言い出せなかった"って言ってたよ。明らか他の男に嫉妬してたしわかりやすかったね。そういうフラストレーションがあって事に及んだんじゃないかな。やったことは絶対ダメだが…」

「覚えてないっていうのも爆発してた、という状態なのであればまああり得る」

「東京に来てから出来た彼氏の話したのとかもまずかったんじゃないかな」

「退出していた時、訴訟されるのを一番恐れていると言っていた。金銭的なこともあるし、永久に関係性も壊れるし」

 

…事が起こった時、僕に彼氏も彼女もいなかったけどな。というか院生時代から初めの結婚をするまで、いなかったけど。院生の時忙しすぎて、クリスマスも正月も返上でずっと課題か修士論文に関わることをしていたから、恋人なんか作る暇なかった。

なんで師匠が常に僕の周りに男がいるって思ってるのかは不明。東京来てからなら彼氏いたが…(なんならその人が転勤した時大泣きして、見かねた師匠にゲーム買ってもらって狂ったようにやりこみ大会で優勝した)

修士号を取った後も、バンド活動に打ち込んで、ちょっと余った時間は友達と遊んでたけどな。思い返せば大抵鍋パ。

 

それから、僕は最初の結婚前、プロポーズされたことを対面で師匠に報告しにいって「プロポーズされたがまだ相手が学生なこともあって早いんじゃないかと少し迷っている」的なことも話した。あれ一番本音言えるチャンスだっただろ。

「あの時の俺もよくなかった、本当は嫁に行ってほしくなかったのに自分の気持ちを伝えることもせず、かといって大人になっておめでとうと言うこともできず、お前に結婚祝いの一つもあげてない。結果的に俺が黙ってたことでお前にとっては恐怖体験になってしまってごめん」と言われた。

 

好きだと言われるのはうれしいが、好きだって本音を言うよりちんぽ口にぶちこむ方が簡単にできてしまうのはやばい。

いくら師匠が本音を明かさない性質の人間とはいえ、個性で片づけられるレベルではない。

 

というわけで僕は師匠の謝罪を全面的に拒否し、「カウンセリングに行く以外の事項は聞かなかったことにする」

「もう一度当事者二人で話すことが必要だと思うが、今は体も心もダメージを食らってるのが目に見えるようなので返事ができるようになるまで待ってる。お大事に」とメッセージを送って、今宵もなんとかセカンドレイプから来る悪夢に耐えて頑張って眠る。

 

睡眠そのもの自体が恐怖になるなんてな。趣味は寝ることだったのにね。

優しい優しい京都の後輩が、「ワタシも最近全然眠れてないよ、今宵は朝まで飲む所存。電話出れなかったらごめんね」と、なるべく電話をとって安心して眠れる一言をくれる努力をしてくれている。

 

"魔法の強さは失くすものに比例するから"* 「私」は修験の先に大変良い魔道士になれるに違いない。harm and destroyという言葉は自然に「私」の中から浮かび上がってそれはそれは状況にピッタシ、であった。

 

*引用元 このマンガ最高なので全員読め

amzn.asia

夕方のおともだち

むかし大学の友人と旅行に行った時の話

 

彼らとは長い付き合いになる

全員ほぼ無職という当時25才にしては奇跡的なラインナップだった(無論紆余曲折はあるけれど)

 

男三人女一人/四人で一室という、親に露見したら相当怒られる布陣だが偶々そういうメンバーなのだから仕方ない

わざわざ旅行に行って一人だけ違う部屋で寝るなんて嫌だし幸か不幸か生物学的性も性自認も♀のままやってきたのだ

そもそも中学の頃から男子とよくつるんでいたし賢いユリシーズ加入時も女子一人だった

別にどうってことはない ないのだけれど、

 

露天風呂で一人だけ女風呂とか、部屋の構造上布団が1:3で敷かれているのはしょうがないとして極めて自然に3に男子陣1に自分があてがわれるとか、

自分もみんなと布団並べて寝たい!!!!!!!!

一緒に風呂入りたい!!!!!!

という気持ちがわきあがってかなしくなった

その状況にというよりはそんなことを思ってしまう自分に

 

だって、繰り返すけど別に問題はないわけで、バランスを保ったこのグループにケチつけるところなんてないわけで、おっぱいを減らしてそのかわりに股の間から男性器をぶらさげたくもないくせに、不可能性に対して喧嘩売るのは同一化の欲求で、たぶんめちゃめちゃつまらないことを思っている

 

でもみんなと一緒に風呂入って布団並べて寝たかったんだよ

 

 

 

闘病記77(harm and destroy II)

【注意】

この記事には性的暴力のことが書かれており、フラッシュバックを起こす可能性があります。

 

【米】

色んな人から心配のメッセージくる。

「ご飯はちゃんと食べれてる?」

「毎日米3合食べてたけど今はあかん、何食べても吐きそう」

 

友人A「米3合?!」

友人B「米3合?!」

友人C「米3合wwww」

友人D「わんぱくかよwww 一体アンタの細い身体のどこに入ってんの」

友人E「力士?」

友人F「え、1日で食べる量が3合ってことやんな」

 

当たり前や!!!! 誰が1回の食事で3合食べんねん!!!!!

1日トータルで消費するのがそれくらい。2合は一瞬でなくなる。食べても2、3時間したらお腹空くから1日5回程度に分けて食事してるよ。

 

「食事方法大谷翔平やん」

 

ゆりやんレトリィバァは「結ばれてるの ショーヘイオータニ」とラップしたが私は「アイ・アム・ショーヘイオータニ」である。

 

【harm and destroy II】

闘病記76(harm and destroy) - 焦げた後に湿った生活

続き。

 

一人称が僕に変わった。

自分の女性性というか、女性であるために齎された苦痛に耐えられないから変わった。

昔、<母のオトート>にセクハラされた時自宅にある鏡を全て素手で割ったのと同様に、女性である/女性の身体であるということが苦痛になった。

鬱すぎて風呂に入るのにかなり努力を要する。

 

出会ってから6年間何もされなかったけど、周りに食べられるもの(女)がいなくなった時の非常食だったのかと思うと死にたくなった。

僕にとって、世界で一番大事な人は、血の繋がった「家族」より余程ありのままの自分を理解してくれた人は、僕のことをエサとして認識してたのかな。

単にエサだったのか、(多少なりとも)愛されていたのかわからなくなって泣いた。

…本当は、きっと後者だって。でも明白な言葉で愛の実感を得たのは、僕が闘病を投げ出したい、家族に死後の手続きをされたくないから後のことを頼みたいとお願いした時、「お前が死んだら俺はどうなると思ってる…」と一生に一度くらいしか見れないであろう彼の涙を見た時だけだ。共通の知人は誰も彼の涙を見た事がないと言っていた。

 

後輩としては破格の待遇を受けていたし(セフレにされなかっただけでも相当マシな方だと思う。それくらい師匠は女癖が悪かった。サークルの一回生から四回生まで満遍なく食ってた)、お互い論理>超えられない壁>感情派のマイノリティだったこともあって、師匠は話し相手としても親代わりとしても最高だった。

物心ついた時からずっと家族に対して会話に気を遣っていたので、何も気兼ねせずストレスフリーで話せる相手が初めて出来て助かった。

 

後々僕があっさり音楽からビジネスの世界に入って、すぐ部下もつくようになり、部下の扱いについて相談したことがあったが、「お前も俺も論理優先型やろ、感情優先派にはこういうことを…」という助言を受けた時(ああ向こうも同類と思ってんだなー)と思った。

「よくサイコパス扱いされるけど実際面と向かって言われると辛い」と師匠がこぼしたことがあったが、僕も恋人にサイコパス扱いされ、「アレはキツかった。気持ちがよくわかった」と言うと、せやろ、せやろ、と彼は染み入ったコメントをしていた。

(なお師匠が何故サイコパス扱いされてるのか具体的には握っていないが、僕の場合は「相手にも非があるにも関わらず、両者の間に線引きをして一方的にモンスター扱いされたこと」が辛かった。2人の人生経験が違うから発生した事象について、違いがあるのを元恋人は許容しなかった)

 

精神安定剤の量を増やしても全然悪夢が治らなくなったので、師匠を更生させようとしていた人たちに連絡した。

もう自分は限界で、気が狂いそうだと。

 

これまで自分は法で裁かれなかった犯罪者や悪人を自分の正義にもとづき処罰してきたのに、記憶を失ってたとはいえ10年最も身近な性犯罪者を見逃していたので自分自身を許せないし、自分の身体も心も搾取したうえで「平穏な人生を歩みたいなあ」とのたまって実際歩んでいる(と思う)師匠も許せなかった。

なんで寝てる僕を叩き起こし無理やりイラマチオをした人間はすやすや家で寝ていて僕は精神安定剤を自費で買いギリギリのラインで生活や仕事をしているんだ?

 

「もう関わらずに逃げてもいい」と言ってくれた人は何人もいるが、自分は人を裁き罰してきたからには自身が誰かを傷つける類の犯罪者になったり身内に甘くなったりしたら即死ぬという覚悟で生きてきていて、目の前に性犯罪者がいるのに逃げたら自己矛盾しないために自決するだろうし、そうでなくても一生悪夢に悩まされる。

だから、どれだけ愛していても恩があっても、彼を裁いて処罰しなければならない。

 

それに、「私」は今まで誰かかれかのウルトラマンだった。

誰かが苦しんでいたら、事件が起きたら、しれっと現れて解決したり苦しみを緩和したりしたことは何度もある。

その自分が性犯罪者を身内だからとか闘うために関わるのが辛いからとかいう理由で逃したら、彼女/彼らにとっての絶対的な裏切り行為だ。やってはいけない。

誰かに強制されたわけではなく、ダサい生き方したくない。

 

別件で、「ダサい生き方したくない。するくらいなら死んだほうがマシだ」って、ここ1、2年で師匠に態度でも言葉でも表明した。

あの人は分かってるはずだ。

 

僕が愛と罰を共存させてしまえる人間だと。

ボロボロになりながらも、ウルトラマンとして行動し闘いをやり遂げる人間だと。あまりにもやったことが多すぎて自身ですらあーそんなのあったねレベルのことも師匠は覚えていた。

そういうウルトラマンっぷりを、彼は僕の凄いところ、好きなところとして認めていたはずだ。

一番近くで見てたんだから。

闘病記76(harm and destroy)

【注意】

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【新着闘病記】

久々に診断結果をのせる。

 

体重は43.6kgだった。身長163.6mなので一般的な指標からみると大幅に痩せているのだがここの病院は私が大飯ぐらいの痩せ型なのを知ってるので何も言わない。

 

耳は一時的に能力の一部を失ったようだが(自覚ない。1人の時話しかけても反応ないって陰で言われてた)医者曰く「心因性のものなので、悪い環境から離れられたことだし、今ちゃんとお話しできているし大丈夫ですよ」とのことだった。

 

血液検査は看護師が「正常な血液の色です」とコメントしていたが私は絶頂期の自分の血液が美しいワインレッドだったのを知っているので(まだ正常じゃないんだな。もしくは、もう正常にはなれなくなったということか)と思っていた。

 

ああまた「この病院の看護師さんはみなさん注射がとっても上手です」と言い忘れた!

 

【harm and destroy】

10年記憶を失っていた。

失っていた記憶はあることでひょっこり思い出されてしまった。

思い出さない方がよかったのか今更だけど思い出してよかったのか私には判別がつかない。

 

私は育ての親に値する師匠に、性的同意なしの性的行為をされた。

私の同期や一個下の学年が皆卒業して散り散りになった頃だった。

 

18才から24才まで私と師匠の間に性的行為は何もない。

師匠は私にこの世界で生きるためにおおよそ必要なことを授けてくれた。

家庭環境がお世辞にもよくなくて生活費を自分で稼がないと大学生活を送れない子は、とてもじゃないが好きなものにお金を消費する余裕がない。

師匠は私に沢山の音源と自分が読み込んで勉強した冊子と一般教養をくれて、京都市内の色々な場所へ連れて行って文化を与えた。

 

私たちは一緒にご飯を食べて一緒に映画やDVDを観て大笑いして一緒の布団で眠った。

一番最後のやつは人からしたら狂ってるんだけど、早々に家族というバックボーンを無くした子どもにとっては兄か父が出来た感じで、とても楽しかった。

夜中にマイナーなアーティストのピーキーなDVDを観て笑いながら眠りにつくのは、最初からなかったか失くした幼い頃の無邪気なあたたかみがもたらされたようだった。とても楽しかった。

 

とても楽しかった。

だから悲しかった。

 

どうしてあのまま置いといてくれなかったんだろう?

そうしたら私はいつか結婚式を挙げる時にあの人に手紙を読む役を渡して良い父娘のままでいられたのに。

 

彼はちょっとした口説きや雰囲気を作ることをせず寝ている私を叩き起こして凶行に及んだ。

私は泣きながら呼吸のできない苦しみが早く終わったらいいのにと思いながら、「この男を今ここで殺しておけばこれ以上被害者は出ない」と「でも私は沢山のものをこの人から貰ってるのに何も返せていない」と思考が分裂状態に在った。

 

私は結局、殺さずに、誰にも言わずに記憶をなくしてしまった。脳は辻褄合わせに「どうやったらこの人を喜ばせることが出来るんだろう? これをしてたら喜んでくれるのかな?」というミッションを残した。

 

時が経ち2023年、彼の周りの女性が皆やり捨て等でメンタルを病んでいくので、師匠の友人たちの一部が「そろそろあいつを更生させなければいけない」と考え、そのうちの1人が私にコンタクトした。

そして私は10年ほど失っていた記憶を思い出してしまった。

それからは、良い記憶と最悪の記憶が交互に浮かんできて情緒不安定になった。

まるで、奴隷商人痴皇の思い出に苛まされる骸だった。骸との違いは、私には飛影がいないことだ。

 

思い出すトリガーを引いてしまった人は私に謝り、

・自分を被害者扱いしていいこと

・自分さえ黙っていればなんとかなると思わないこと、変にきをつかって「言ったら皆の関係性が壊れてしまう」とか思うな

・周りの人に頼ること

・(もう)逃げていいこと

を告げた。

「君は典型的なDV被害を受けた子どもと同じ反応をしているんだ」とも言った。

私は初めて人に話すことにした…師匠のバンドメンバーや友達に。

 

また、朝の4:30くらいに師匠関連の悪夢で目が覚めてしまうようになった。

それは最初の行為の再生だったり、或いは皆が集まっている飲み会で「私、実は◯◯さんと結婚しようと思っている」と報告したら、師匠が黙り込んでしまい機嫌を損ねたことは分かるが何で怒られているのかはわからなくて恐怖で凍りつくという、対面で「プロポーズされたので結婚しようかと考えてる」と報告して沈黙された地獄の時間を反映した夢だったり。

後は「お前の押しが足りないんだ」とぶっきらぼうに言われて訳がわからないが怒られたことは理解できる、みたいな。

 

私は壊れた。いやずっと前から、あの行為の時から壊れている。

 

今年の誕生日に師匠からもらったプレゼントのポーチを持ちながら、ポロポロ泣いた。