焦げた後に湿った生活

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闘病記77(harm and destroy II)

【注意】

この記事には性的暴力のことが書かれており、フラッシュバックを起こす可能性があります。

 

【米】

色んな人から心配のメッセージくる。

「ご飯はちゃんと食べれてる?」

「毎日米3合食べてたけど今はあかん、何食べても吐きそう」

 

友人A「米3合?!」

友人B「米3合?!」

友人C「米3合wwww」

友人D「わんぱくかよwww 一体アンタの細い身体のどこに入ってんの」

友人E「力士?」

友人F「え、1日で食べる量が3合ってことやんな」

 

当たり前や!!!! 誰が1回の食事で3合食べんねん!!!!!

1日トータルで消費するのがそれくらい。2合は一瞬でなくなる。食べても2、3時間したらお腹空くから1日5回程度に分けて食事してるよ。

 

「食事方法大谷翔平やん」

 

ゆりやんレトリィバァは「結ばれてるの ショーヘイオータニ」とラップしたが私は「アイ・アム・ショーヘイオータニ」である。

 

【harm and destroy II】

闘病記76(harm and destroy) - 焦げた後に湿った生活

続き。

 

一人称が僕に変わった。

自分の女性性というか、女性であるために齎された苦痛に耐えられないから変わった。

昔、<母のオトート>にセクハラされた時自宅にある鏡を全て素手で割ったのと同様に、女性である/女性の身体であるということが苦痛になった。

鬱すぎて風呂に入るのにかなり努力を要する。

 

出会ってから6年間何もされなかったけど、周りに食べられるもの(女)がいなくなった時の非常食だったのかと思うと死にたくなった。

僕にとって、世界で一番大事な人は、血の繋がった「家族」より余程ありのままの自分を理解してくれた人は、僕のことをエサとして認識してたのかな。

単にエサだったのか、(多少なりとも)愛されていたのかわからなくなって泣いた。

…本当は、きっと後者だって。でも明白な言葉で愛の実感を得たのは、僕が闘病を投げ出したい、家族に死後の手続きをされたくないから後のことを頼みたいとお願いした時、「お前が死んだら俺はどうなると思ってる…」と一生に一度くらいしか見れないであろう彼の涙を見た時だけだ。共通の知人は誰も彼の涙を見た事がないと言っていた。

 

後輩としては破格の待遇を受けていたし(セフレにされなかっただけでも相当マシな方だと思う。それくらい師匠は女癖が悪かった。サークルの一回生から四回生まで満遍なく食ってた)、お互い論理>超えられない壁>感情派のマイノリティだったこともあって、師匠は話し相手としても親代わりとしても最高だった。

物心ついた時からずっと家族に対して会話に気を遣っていたので、何も気兼ねせずストレスフリーで話せる相手が初めて出来て助かった。

 

後々僕があっさり音楽からビジネスの世界に入って、すぐ部下もつくようになり、部下の扱いについて相談したことがあったが、「お前も俺も論理優先型やろ、感情優先派にはこういうことを…」という助言を受けた時(ああ向こうも同類と思ってんだなー)と思った。

「よくサイコパス扱いされるけど実際面と向かって言われると辛い」と師匠がこぼしたことがあったが、僕も恋人にサイコパス扱いされ、「アレはキツかった。気持ちがよくわかった」と言うと、せやろ、せやろ、と彼は染み入ったコメントをしていた。

(なお師匠が何故サイコパス扱いされてるのか具体的には握っていないが、僕の場合は「相手にも非があるにも関わらず、両者の間に線引きをして一方的にモンスター扱いされたこと」が辛かった。2人の人生経験が違うから発生した事象について、違いがあるのを元恋人は許容しなかった)

 

精神安定剤の量を増やしても全然悪夢が治らなくなったので、師匠を更生させようとしていた人たちに連絡した。

もう自分は限界で、気が狂いそうだと。

 

これまで自分は法で裁かれなかった犯罪者や悪人を自分の正義にもとづき処罰してきたのに、記憶を失ってたとはいえ10年最も身近な性犯罪者を見逃していたので自分自身を許せないし、自分の身体も心も搾取したうえで「平穏な人生を歩みたいなあ」とのたまって実際歩んでいる(と思う)師匠も許せなかった。

なんで寝てる僕を叩き起こし無理やりイラマチオをした人間はすやすや家で寝ていて僕は精神安定剤を自費で買いギリギリのラインで生活や仕事をしているんだ?

 

「もう関わらずに逃げてもいい」と言ってくれた人は何人もいるが、自分は人を裁き罰してきたからには自身が誰かを傷つける類の犯罪者になったり身内に甘くなったりしたら即死ぬという覚悟で生きてきていて、目の前に性犯罪者がいるのに逃げたら自己矛盾しないために自決するだろうし、そうでなくても一生悪夢に悩まされる。

だから、どれだけ愛していても恩があっても、彼を裁いて処罰しなければならない。

 

それに、「私」は今まで誰かかれかのウルトラマンだった。

誰かが苦しんでいたら、事件が起きたら、しれっと現れて解決したり苦しみを緩和したりしたことは何度もある。

その自分が性犯罪者を身内だからとか闘うために関わるのが辛いからとかいう理由で逃したら、彼女/彼らにとっての絶対的な裏切り行為だ。やってはいけない。

誰かに強制されたわけではなく、ダサい生き方したくない。

 

別件で、「ダサい生き方したくない。するくらいなら死んだほうがマシだ」って、ここ1、2年で師匠に態度でも言葉でも表明した。

あの人は分かってるはずだ。

 

僕が愛と罰を共存させてしまえる人間だと。

ボロボロになりながらも、ウルトラマンとして行動し闘いをやり遂げる人間だと。あまりにもやったことが多すぎて自身ですらあーそんなのあったねレベルのことも師匠は覚えていた。

そういうウルトラマンっぷりを、彼は僕の凄いところ、好きなところとして認めていたはずだ。

一番近くで見てたんだから。