焦げた後に湿った生活

このブログは投げ銭制です。投げ銭先⇒「このブログについて」

闘病記78(harm and destroy Ⅲ)

【注意】

この記事には性的暴力のことが書かれており、フラッシュバックを起こす可能性があります。

f:id:izumiiiiii:20231128221106p:image

 

【今日の病状】

主に吐いてます。

主に泣いてます

 

昔対バン相手だった人が「あなたは東村アキコの漫画に出てくる美人みたいだ」と言ってくれた。

その「美人」は今、毎日米三合を食べていたおおめしぐらいとは思えないくらいちょっと食べては吐き気とたたかっているよ! 

助けにくるなら今だぜミスター。

 

今日の悪夢は最悪を更新し、シェアメイトに頼んで一緒に寝てもらうか、寝る前に京都の子に電話して一声聴いてから寝ようと決意した。

 

悪夢がひどいのは後述するセカンドレイプのせいだ。

 

最近は寝る前の投薬を増やして更に朝仕事前にも薬を飲んでいるのだが、今朝飲み忘れたせいで只今必死に死に抗っている。

仕事中はドキュメント作成苦手そうな人のレビューしてたから良かったものの、レビュー済んだ瞬間「ウワーシニテー」となった。

 

【harm and destroy Ⅲ】

闘病記77(harm and destroy II) - 焦げた後に湿った生活

続き。

 

もう僕が限界であることを告げられた師匠の友人たち二人は、11/23に師匠と通話した。

大方針は<友人として今までの酷い、身近な他者を傷つける女性関係をやめろということを説教する>だった。

そして、僕がこういう状態になっているが、被害者の発言だけを鵜呑みにするわけにもいかないから、お前が直接被害者と話をしろ、と言ったらしい。

説教者から「近日中にC(師匠)から連絡があると思う」というLINEをもらった時にきいた。

 

翌日朝起きてスマホをみると師匠からのLINEがあったが、

「(耳の調子がおかしいということを知らせていたので)調子はどうか」「時間とれるかな?」「飯を食いにいかないか」という内容だった。

僕は「耳は問題ないし医者のお墨付きだが、ワイガヤした所に居るのはキツイので宅飲みならいい」と答えた。

 

師匠は彼女がいることを長らく隠していた。

別件で僕と交わした契約時に「今後一度でも嘘をついたり意図的に情報を隠したりしたらその時点で契約はなかったことになると思え」と通告したので、彼女がいることは今年pavementのライブを一緒に観に行った時にようやく吐いた。

(一応良いところなので言っておくが、師匠は僕が闘病を投げ出したくても死なせないためにpavementのライブがあるよ、それまで生きんとあかんな、とライブの何か月も前から来日公演の話題をしてた)

だが、男の友人には彼女と同棲していることを話しているけど僕には明かしていなかった。人から聞いて知ってたけど。

 

家は難しいと返ってきたので、はあまだ隠す気か…と呆れて、

「呼び出した理由に性的な事柄は入っていますか? 家がダメなのは彼女がいるからですか?」と質問したら、どちらも答えはyesだった。

 

「今カチンと来ているんですが、あなたが僕の立場だったら、自身の性的被害に関わることを他人に聞かれる可能性がある場所で話したいと思いますか? あとこの期に及んで、己の罪を話す場面でなるべくバレない方向で話そうとするのなんなんですか? ほんまそういうとこやぞ」と、人生で初めて師匠に怒りの感情を表した。

師匠/師匠の彼女/僕/僕の同行者の四人構成+あなたの家でなら話を聞きます。この条件は譲れません、と告げたら、家ではなくレンタルスペースを借りてやることになった。

家でもレンタルスペースでも変わんないと思うんだけど。

 

同行者は学校関係ではないサイコパス気質の知人男性を選んだ。彼は第三者として十分な役割を果たしてくれるだろう。毎日退屈なのが嫌だから面倒ごとは大歓迎、という性格だ。(ストーカーとか来てほしいのに全然来てくれないと過去言っていた)

僕か先方が平常心を失った時や話が飛躍した時正しく止めてくれるだろうし、何より信頼のおける知人がいなかったら僕が出かけることは難しかった。

師匠からのLINEが来た時点で、足は震えていたし頭も痛かった。

 

今までずっと、師匠と会って話すのは人生で最も楽しいことのひとつだったのに…

 

一人で場所に向かうのが嫌すぎて、遠回りになるのに同行者の家に行ってから一緒にレンタルスペースへ向かった。

 

開口一番、師匠は「今日はお集りいただき云々…」とペルソナを被った状態で話し始めた。取引先にプレゼンしにきてるんじゃねえんだぞ、茶番じゃーん。

「いつもと同じ感じで話してくださいよ、嫌だその感じ」と僕が言っても師匠の態度はよそゆきのかたちだった。

 

来る前に同行者と、「まずは相手の話を一通り聞いてからアクションをしよう。気分が悪くなったら途中退出してその間同行者が話をしておく」と決めていたが、開始3分で僕は自主的に途中退出した。

師匠が、

・今までパートナーがいるにも関わらず他の女性と関係を持ってしまい申し訳ない

・パートナーには謝罪した。償いとしてこれからは一切関係を断ち連絡も取らない

と言ったからだ。

 

「…それがあなたの要望か。師匠、前に"俺は出来れば平穏な人生を送りたい"って言ってたよね? その<平穏な人生>とやらは、僕の心も身体も搾取したうえで、僕の犠牲のうえで成り立ってるということを一生忘れるな…! 誰のおかげで今お天道様の下を歩けてると思ってる?! 僕が今の今まで黙って耐えてたからだろ」

「ってかそんなこと以前に、あなた昔無理やり寝てる所を起こして男性器を口に突っ込みましたよね? それに対して怒ってるんですよ。長らく記憶を失ってたけど、思い出してからは毎日情緒不安定で悪夢ばっかりだった。あとパートナーに謝罪したとか僕にとっちゃ死ぬほどどうでもいい話だしバカなんか? 僕に対して謝罪しにきたんだろ。それと、絶縁を言い渡すのはこちらからであって貴様が物申せる立場じゃないんだが? わきまえろよ犯罪者」と怒って、

「平常心を失ったので自主退場します。ニーサン(同行者)よろしく」と外に出た。

 

その間、同行者は「本当に覚えてないのか」「彼女(僕)が怒ってるポイントちゃんとつかめてますか?」などなど想定通りただし~くお話をしてくれていた…

 

戻ってから、僕は「だいたい今すぐ絶縁できないじゃん、僕の死後の手続き頼んでるし師匠の老後のことも話をしてただろ」と言うと、師匠は一瞬モゴモゴしてから「確かに、死後誰に連絡すればいいかの紙(リスト)は受け取った…」と一部隠しながらしゃべった。

しかし、我々が今年の5/19、

「師匠は結婚願望もないしいつか京都に帰る時は彼女と別れると言ってたじゃないか、じゃあ孤独死しちゃうかもだよ。遺伝的に頭に爆弾抱えてるって言ってたし、そうなったらお世話していい? 今までの恩返しいつかしようと思って出来てなかったから、それをしたら恩返しになるかなあ」

「そうやなあ、最早意思疎通もできんくらいフガフガとしかしゃべれんくなってるかもしれんけど頼むわ」

と会話したことは徹底的に否定した。

京都に帰る時彼女と別れる、別れるのは向こうも承知の上で付き合っていると僕は複数回聞いた。いっぺんだけなら聞き間違いかもしれないが、何度か聞いてなかったら老後の話なぞせん。

それでも師匠は俺はいうてない、いうてない、とのたまった。

 

まあいいや。この人も隣に彼女いるから滅多なことは言えんのじゃろ。それより言った言ってない論になるのが悲しかった。

僕はあの時ようやく師匠に恩返しできる術を見つけたし、その日初めて聞いた本音等も色々あって記念にピアスを片耳にあけたのだ。

(蛇足: 「意外~」とよく言われるが僕はいっぺんもピアスをしたことがない。本が売れるとか連載を持つとか、良いことがあったらピアスをあけようと前々から決めてて、師匠が本音を話すことは僕にとってそれらに相当する良いことだった。なんせあの人は全く本音というものを明かさないから)

 

で、話を性被害に戻すと、彼は

・覚えていない

・酔っていたかもしれない

・正直暴力と言われてもピンとこない

・性的同意がなかったと言われても納得できない

と、ま~~性犯罪者の言い訳テンプレート集ですねという感じのことを述べた。

 

師匠の彼女からは想像の斜め下から不気味なことを言われた。

「あなたにも彼氏はいるんですよね?

…僕や同行者は何度も、現在のことではなく昔性的同意なしでイラマチオをしたことについて話しているのだが。

思い切り的を外しているし、「他に男がいるのだから加害は相殺される」と言われたのに等しい。セカンドレイプだった。

 

彼女氏は、二時間の話合いの最中始終へらーっとしていて、「この人が昔女遊びがひどかったことも知ってます~」とのたまっており、性的同意なしの被害を女遊びとしてカウントしているのかと思うと余計に傷つけられた。

 

僕は今まで、芸能人の不倫スキャンダルで不倫した当人じゃなくその妻が謝罪コメントを出すのは変だなあと思っていたが少し考えが変わった。

自分の彼氏が昔無理やりちんぽを口につっこんだ女がいるのに、目の前でその女は「どうして38にもなって自分のやったことを認められないのよ!」「なんで僕がカウンセリング行って薬飲まなきゃいけないんだ、お前が行けや!」と泣いているのに、うちの彼氏があなたに酷いことをしてすみませんとかつらかったですよねとかも言わなかった。ずっとへらーっとしていた。

同じ女性として同情とかかわいそうとかいうのが一切なかった。

まだ加害者当人である師匠が「僕もカウンセリングに行きます。行った方がいい…」と述べた分、相対的にマシなんじゃないかと思った。

 

更に、「あなた断ろうと思わなかったんですか?」とも言われた。

これもすげーえセカンドレイプだ。

かなり序盤で、僕はショックで記憶を長らくなくしていたこと、DV被害児童のような心理状態になっていて性的な要求に応えることが日常の一環となっていたことは話したと思うのだが。

「<どの>彼氏のことですか?」←京都人しぐさ

「断るという考え自体思い浮かばないような精神状態だったんですよ」

と簡潔に答えて以後もうこの人とは口を聞きたくない、と思った。

この人の口から出る言葉は、意図があるかどうかはわからないが「害」「悪」に属するものだ、と強く感じた。

 

そこから僕は顔を両手で覆ってあまり喋れなくなってしまった。

 

師匠はペルソナを作ったままだったので、同行者が気を利かせて「二人で話させてあげましょう」と、師匠と僕とで話すように仕向けた。

同行者は「もし危ないことになったら呼んでね」と言ったが(おそらく師匠への牽制も含有させて)、僕は「大丈夫だよ、ナナメに向かい合って座ってるからお互いリーチ届かんよ」と彼に返答した。

 

二人になったら、師匠が席を移動して僕の前に座り「…出来ればこっちに目を合わせて喋ってほしいな」と言った。

ゆっくり目を合わせにいったら、さっきまでと違っていつもの優しい師匠の顔だった。

僕は既に泣いてたけど、目からも心からも涙が滲んできたのがわかった。

完全にDV被害児童の反応でしかも幼児退行した感じで、本当に自分たちは異常な(でも親子といっていい)関係性だったんだな。

「…僕、もう要らない子になった?」

「そうとちゃうよ、でも俺はお前に依存して甘えてるやろ?! わかってるよ依存してるのは! 甘えてしまうんや。だから一旦物理的に距離を置かないとまた同じことをしてまう。さっきは彼女もおったとはいえあんな言い方でお前を傷つけてごめん」

「…もう要らん子になったんかと思った。師匠にとって僕はなんやった? 大事な後輩、じゃなくてほんまはエサやった? 他に食べられるものがなくなった時の非常食として傍に置いてた?」

「ちがうよ…(筆者注: この後言われたことはこっぱずかしいので割愛します)」

「僕からも謝ることがあるよ。今年の誕生日プレゼントもらった時、嬉しかったのに、もしかしてこれって、普段家庭を顧みない父親が子供だましにプレゼントこうてきてこれで家族サービス済ませてる感じなんかな、って疑ってもうた。ちゃんと選んでくれたのに」

「…気に入らんかった?」(泣き笑いが歪まった表情で言われた)

「ちゃうよ、気に入ってるよ。でも良い記憶と最悪の記憶が交互に来て苦しい時期やったから疑っちゃった」

(今は、複雑な気分で何も入れられてないけど。誕生日のずっと前から僕が喜びそうなポーチを選んでくれてるのは知ってた。これ買ってあげるって言われた時、お化粧品を入れるか文房具を入れるかでいそいそ迷える、という楽しみが発生してたなあ。ほんと今は何も入れられないんだけど)

「次は何が欲しい」

「…やっぱあの扇子欲しいな」

「扇子ってなんの」

「例のいざという時窓ガラスが割れる扇子」※いざという時窓ガラスが割れる扇子とは、その名の通り窓ガラスを割れるチタン製の扇子であり、僕が欲しいな~とツイートしてたものの思ったよりめっちゃ高くて師匠から「高すぎて無理だった」と言われたもの。僕は扇子が昔から好きで、格ゲーでも花蝶扇好きだったりとか扇使いだから御津闇慈使いたくなるとかいう性質がある…貰えたら魔道士として修験に励む時に使う。

「あれは予算オーバーよ…~~円だった(聞き取れなかった)」

「予算オーバーなのは去年聞いた…でもどうしても欲しい」

「わかったわかった、買ったるわ…」

 

そして、結果として、僕は彼の謝罪を全面的に拒否することを一晩経ってから告げた。

理由は以下。

・性的同意なしでイラマチオをさせたのを覚えてない(と主張されたこと)

・性暴力だと言われても納得がいかない、ピンとこないと主張されたこと

・男性器を女性器に挿入する行為以外、即ち前戯に分類される行為をセックスだと思っていない認知の歪みがあること(法律では口淫であっても強制性交にあたる)

・二人で話していた時、彼から「でも俺たちは数えるほどしかセックスをしてないやないか、せいぜいペッティングくらいで…」という発言があった。せいぜいペッティング、というフレーズからは、彼は挿入以外の性的行為は罪の重さや犯罪性が軽いと思っていることがわかる。これも認知の歪みだ。

上記が発覚したため、その状態で「謝罪」されたとしても僕にとっては意味がない。

 

僕は、念のため加虐性癖の知り合いに師匠のような考え方は加虐界隈ではよくあることなのか聞いてみた。

(アウティングになんのかな。まあ僕は性的要求に応えるようになって以来、感情ではなく身体反応で涙が出るまでイラマチオしてたことくらい言ってもいいだろう)

その男性は、「加虐性癖であったとしてもその考えは一般的な基準とかけ離れているし異常です。だって、挿入しなければセックスでないならば、その人は痴漢をしてますね。でも痴漢はしてないんでしょ? (ということはどこかで異常を自己正当化しているので)一般的な基準に寄せることが今最もやるべきことだと思いますね」とコメントした。

 

僕の一番大好きな「親」は、性依存症患者によくある正当化をしていた。また、性犯罪者の思考だった。「◯◯だからセーフ」式の自己洗脳をしている。

ついでにいや師匠の彼女はセカンドレイパーだった。

 

二時間の話の場が終わったあと、僕は同行者と一緒にごはんを食べに行った。

同行者はこう言った。

「君平常心を失って聞いてなかったけど、あの人"好きだし条件さえあえば一緒になりたかったけど常に男がいるから言い出せなかった"って言ってたよ。明らか他の男に嫉妬してたしわかりやすかったね。そういうフラストレーションがあって事に及んだんじゃないかな。やったことは絶対ダメだが…」

「覚えてないっていうのも爆発してた、という状態なのであればまああり得る」

「東京に来てから出来た彼氏の話したのとかもまずかったんじゃないかな」

「退出していた時、訴訟されるのを一番恐れていると言っていた。金銭的なこともあるし、永久に関係性も壊れるし」

 

…事が起こった時、僕に彼氏も彼女もいなかったけどな。というか院生時代から初めの結婚をするまで、いなかったけど。院生の時忙しすぎて、クリスマスも正月も返上でずっと課題か修士論文に関わることをしていたから、恋人なんか作る暇なかった。

なんで師匠が常に僕の周りに男がいるって思ってるのかは不明。東京来てからなら彼氏いたが…(なんならその人が転勤した時大泣きして、見かねた師匠にゲーム買ってもらって狂ったようにやりこみ大会で優勝した)

修士号を取った後も、バンド活動に打ち込んで、ちょっと余った時間は友達と遊んでたけどな。思い返せば大抵鍋パ。

 

それから、僕は最初の結婚前、プロポーズされたことを対面で師匠に報告しにいって「プロポーズされたがまだ相手が学生なこともあって早いんじゃないかと少し迷っている」的なことも話した。あれ一番本音言えるチャンスだっただろ。

「あの時の俺もよくなかった、本当は嫁に行ってほしくなかったのに自分の気持ちを伝えることもせず、かといって大人になっておめでとうと言うこともできず、お前に結婚祝いの一つもあげてない。結果的に俺が黙ってたことでお前にとっては恐怖体験になってしまってごめん」と言われた。

 

好きだと言われるのはうれしいが、好きだって本音を言うよりちんぽ口にぶちこむ方が簡単にできてしまうのはやばい。

いくら師匠が本音を明かさない性質の人間とはいえ、個性で片づけられるレベルではない。

 

というわけで僕は師匠の謝罪を全面的に拒否し、「カウンセリングに行く以外の事項は聞かなかったことにする」

「もう一度当事者二人で話すことが必要だと思うが、今は体も心もダメージを食らってるのが目に見えるようなので返事ができるようになるまで待ってる。お大事に」とメッセージを送って、今宵もなんとかセカンドレイプから来る悪夢に耐えて頑張って眠る。

 

睡眠そのもの自体が恐怖になるなんてな。趣味は寝ることだったのにね。

優しい優しい京都の後輩が、「ワタシも最近全然眠れてないよ、今宵は朝まで飲む所存。電話出れなかったらごめんね」と、なるべく電話をとって安心して眠れる一言をくれる努力をしてくれている。

 

"魔法の強さは失くすものに比例するから"* 「私」は修験の先に大変良い魔道士になれるに違いない。harm and destroyという言葉は自然に「私」の中から浮かび上がってそれはそれは状況にピッタシ、であった。

 

*引用元 このマンガ最高なので全員読め

amzn.asia