焦げた後に湿った生活

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闘病記4

くすりをたくさん飲んだら終わり 治る頃にはまた病気。

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【生活】

昨日はカレー作った。バーモントカレーの中辛に生姜とクミンとミックスハーブ混ぜるだけで完成度高くなる。

茄子は絶対入れたかった。あとは適当に調理しやすいカットしめじと鶏むね肉。

作ってる途中で「なすきのこじゃん」「でもってチキンね」「セカイ系のチキン野郎カレーだ!」と連想してちょっとウケた。

 

限界の人間は生活を工夫した方がよくて私は東京きてから飲み物入れるのは全て紙コップにしてるし洗い物は極力出さないしためない。料理はワンプレートで済ませるし幸い腕はそこそこいいから簡素でも味に不満はない。

にんじんとかじゃがいもとか、皮むきが必要な野菜は体力を消耗するので使わない。栄養素が偏ってないかが気になる。

 

それから洗濯ね。四ツ谷の昆布邸に居た時にこまめに洗濯するクセがついた。物干しのピンチの数よりためてはいけない。

理想は服をガンガン捨ててハンガー+ピンチの数より減らし畳まなくて済むようにしたい。

 

カレー食べた後って絶対コーヒーかチャイ飲みたくなるんだよねって妖精みたいな男の子に話して、奇妙な逡巡のあと同意を得たことを思い出した。

 

【今日の病状】

眼のかすみ治らず。眼鏡くもってんのかと思ってアルコールで綺麗にしたけど意味なかった。

 

本格的に副作用がまずいっていうかズイハンショーを併発した。

薬剤の性質からしてしょうがないのかもしれないがマジでキツい。近日中に薬を替えるか副作用を抑えるものを増やすしかない。

 

今日見た悪夢は本当にヤバくて泊まりで様子を見に来ていた「将軍」が途中で起こしにきた。彼が起きてしまうほど私はうなされ、呼吸がおかしくなっていたらしい。

治療始めてからずっとこうだ。今回が一番ひどかったけど。

心折れた。

今日部下に適切に仕事ふれなかったの申し訳ない。明日上司が休みだから自然と私が舵取り全部やるぜうおおおモード入るはずなので許してほしい。

 

かつて薬剤師の知り合いに「〇〇(今飲んでる薬の一つ)って副作用に悪夢があるよ」って聞いた。「知ってる、でも特に問題ない」ってその時は答えた。

一般的には「悪夢」なんだろうけど…一回目発症時は、夢の世界観に満足していた。ドライでハードコアなディストピア。文明は滅びかけてるし食べ物も燃料も何もかも手に入りにくいけど、願えば試練や脅威と引き換えに好きな誰にでも会う可能性を得られる。

インフラががったがたになったのを諦めきってるうえで、露悪的発想や北斗の拳的態度にならず、淡々と後ろ暗い仕事をして食べ物と嗜好品を手に入れて生活していた。

もちろん夢の詳細な内容は毎回違うけど、どの夢もひとつのルールに統一された並行の夢だって分かってたから、アンドゥトロワととなえるように夢の世界を歩いていた。

 

悪夢の性質が変容してしまったから困る。私はあのディストピアに戻りたい。あそこで満足してたのに。

 

【契約】

というわけで参ってるのだが、ある人と取引したので治療を続けるしかない。シンプルに努力だなーと思う。

甘美な報酬と引き換えに延命してる。自分の命をbet、シビれるね~。

 

【仕事】

その状態で仕事してんのすごくない?と言われたけど仕事は全然やっててしんどくない。遊んでるように仕事してんだから。

※デスクワーカーなので眼精疲労や肩こりは慢性であり、ここでいってるのは精神的なタフさを指している

オーサカの人間は家から一歩出たが最後帰るまでたのしいウソをつくんだ。芸の本質だろ?

ネタバラシなんか絶対自分からしない。寿命を終えたら勝手に周りの人間が考察してくれるんだから自分から種明かしする必要ないんだ。演じ切ることに苦労なんか感じない。それが商売。

 

【副作用である夢の内容】

リアルに脅威的なもの。

昨日は犬の散歩中に小中の同級生だったクニバラという男に出会ってしまい、殴りかかられた。嫌だったけど犬に危害を加えられないようにつなを離して逃がした後、抵抗しているうちにその辺に落ちてたごつめの石で殴り返したら、クニバラのこめかみにモロに当たった。

→ここ夢ポイント。私の故郷は一応日本の平均からいうと都会扱いされている街なので、ごつめの石なんて落ちてることはまずない。コンクリートの道路と家しかねえぞ

 

当然クニバラは流血した。警察も数人ドタドタとやってきた。

クニバラは「あいつが、あいつが」と被害を訴えていた。私が「最初に襲いかかってきたのはあっちの方だ」と言おうとしたら警察の男に話を遮られた。

力加減がわからず殺しそうになったことと警察への信頼のなさと殴られそうになったのとで、ストレスがマックスになりうなされたらしい。

 

で、これは全然実際に起こり得ることで…スラムというほどスラムではないがあえて言わせてもらうと我がスラム街では、ネグレクト近親相姦ドメスティックバイオレンス性犯罪いじめと称されるただの暴力、が日常的に起こり小学生が将来の夢に「ヤクザになる」と書くような場所だった。

中学の担任はハッキリと「言ってもわからないやつは犬と同じで叩かれないとわからない」と初日に宣言しており言葉どおりに体罰を行っていた。

 

自分の家も決して幸福な家庭とはいえないけど、クニバラ他数名の同級生の家はうちよりヒサンで、小学校の時宿題でのりづけをするものがあったんだけど、クニバラは「家にのりがないからできなかった」と言って担任の先生に怒られていた。

担任は「お米つぶを使ったらのりづけできるのに言い訳するな、アンタのおばあちゃんなら知ってるはずや」と説教していたが、まず家にのりがないという事態を考慮してやるべきだったと思う。

そして、"おばあちゃん"が真っ先に出てくるということは、クニバラの親は日常的に子どもをほったらかしているということだ。担任はそれもきっと知ってた。

 

まあ絶対同情してやらないけど。

クニバラは何故か私を憎悪していた。存在ごと憎んでいた。

タカナシという男も同様だったけど、タカナシは一回も同じクラスにならなかったので廊下でイヤミを言われるだけで済んだが、小学生が考え付く中では最大限のイヤミをねじこんできた。

 

共通するのは、「いじめ」じゃなかったってこと。

いじめというのは大抵がからかいやルッキズム、民族差別等がトリガーになっているが、最初から存在=憎悪、というパターンはないと思う。

私はクニバラが転校してきた時親切にしていたが、早々に何かを見抜かれて、タカナシに至っては全く交流がなかったのにクニバラと同じく憎悪の対象にされた。未だにトリガーが何かはわからない。

 

親には言わなかった。うちの親は罪の内容より(親にとっての)親密度を重視する人間だとかなり早い段階で気づいており、現実的な手段で暴力から守ってくれないと判断した。

なお高校生の時にそれは正解だったとわかる瞬間があり、カカシというこれまた同級生が進学先の私立高で暴力をふるって退学になったのだが、うちの親は「退学にするなんて」とぷりぷりと怒っていた。

私は内心「人を殴ったら退学になるのは当たり前だしカカシは中学の時点で他校の女子をマワしていただろ」と鼻白んでいた。

 

中学の卒業式の時、学年でクニバラと私を含む三人だけ呼び出されて、韓国名での卒業証書をもらった。(日本名の卒業証書は皆と一緒に受け取っている)

その時、クニバラは私に向かってへんな、弁解のニュアンスを込めた笑顔をつくった。私ははじめてクニバラが同じ在日コリアンだということを認識した。

これから先一生こいつを軽蔑するだろうな、と感じた。この笑顔は、闘うべきものと闘わないで喚き暴れていることへの言い訳なんだ、と直感した。エクスキューズが有声だったとしても軽蔑しただろうな。

卒業後しばらくして、クニバラんちはなんか新しいオトーサンが出来てアパートから一軒家へ移ったらしい。出来れば貧困/暴力の連鎖を断ち切れないままでいてください✌

 

むしろ私の家に遊びにくるのは、女の子を別にすると、私の家よりちょっと裕福な家庭の子だった。マツバ、ウシマといった男子がミニ四駆を持参して来た。仲が良いわけではないのだがたまに彼らはうちに来たがるのだ。

私の部屋は高校生になるまでなかったのでリビングで遊んでいたのだが、テーブルやクッションがあってミニ四駆を走らせるには向いておらず、そもそも広くないし散らかっている。

「なんでうちでミニ四駆やりたいん?別にええけど。マツバ君ちのほうが綺麗やし広いやん」と訊いたら、「こっちの方が落ち着く」と言っていた。

五時以降(絶対六時は過ぎない)になるとマツバの母親がうちまで迎えにきた。「あーだからなんやな」と理解した。歩いて10分かからないのにわざわざ迎えにくるような人の家がどんな教育方針なのかは説明しなくてもわかるでしょう。

 

マツバは中学受験してスラムを脱し、ウシマは私と同じ公立に進んだ。正直マツバが遊びにきても面白くないしたまに八つ当たりされるので好きじゃなかったけど、うちに来なければ彼はおそらく潰れていただろうし、同じレベルの知能なので会話は楽だった。

ウシマは敵でも味方でもないけど、カカシやクニバラがうちの家の飼い犬を殺す、と言ってきた時にそれは冗談でもあかんやろと私より先に激昂してくれており、あの街の中では比較的マトモな倫理観を備えた人間だった。

私が夢で反撃するより先に犬を逃がしたのは、あのスラムには平気で生物を殺す人間が存在していたからだし、生物を殺せる人間はいずれ人間も殺す。

生命停止までは至らずとも「殺す」方法なんていくらでもあるし、現実にある人がクニバラに「殺される」所を目撃した。

 

「どうしたの?どんな悪い夢をみたの?」と将軍に起こしてもらった時、前述の夢の説明をしたら、「そうかそうか、やっぱり闘う人なんだね。」とコメントされた。

いいやそれは違う…だって私は石で殴ってしまったことに明らかな嫌悪があったから…私は現在対面している脅威をスラムの記憶を媒介にして再生しているだけなんだと思う。

ディストピアとちがって、どういうルールの世界だか理解していないから、夢での立ち回りが分かっていないんだ…おそらく現実での立ち回りも。

何回もこのブログで説明しているけど、フィクションとノンフィクション、夢と現実の違いなんてどうだってよくて、起こっている現象に対して自分はどうするか、が滅法大事なことなんだよ。

たとえ副作用や二次障害だったとしても、夢でうまく出来ないならば、それは現実にも反映され決してあかるい分岐にはいかない。

 

【将軍】

そうそう、将軍について説明しておくけど、年上の友達できわめて親切である。

将軍のTwitterhttps://twitter.com/acinoli_iii?s=21&t=N9T1wfuXkBfj6rVVC73yNw

私が変な気を起こして取引を中断しないために、つまり延命中止の選択をしないために、彼に対価を払うことで様子を見に来てもらっている。

 

彼は自身で将軍と名乗りを挙げるに未だ至っていないと判断しているらしく自称将軍未満。

「大統領と名乗ることに一切のためらいがないの?」と驚かれたが、なりたくてなったわけではなくある日大統領の自我が生まれてしまっただけなのでためらいは生じない。

 

そういえば病気になってからあまり大統領の自我が出てきてくれないな。

病気の大統領なんてロクなもんじゃないから出てこないのは自然なことか。

 

<全ての大統領は死ぬ>

なんかチェ・ゲバラが言ってそう。

闘病記3

久々に出社。新しい部下ができたので顔合わせである。視界は相変わらずボヤけてる。

 

完全に「珍獣」枠としてお堅い勤め先に放り込まれた、実際1年目の時あだ名が知らない間に「アンダーグラウンド」になっていた。

なのに今通常業務に加え面接官をしている…

 

完全にカタギに見えない格好で出社したけど何も言われない。髪の毛も片側ブリーチしたからまるでクルエラだ。
「社会人」ってなんなんだろう。

頻繁にライブやってた時期の方が地味な格好してて「バンドマンなのにOLスタイルだね」と評されていた。

バンドマンがバンドマンみたいな格好しなきゃいけないリクツはないので無視していた。

 

仕事といえば…きわめて愛している人に「絶対に破滅型の芸術家気質なのにさっさと会社に適応して自立してるの素直にすごい。一体どうやってんの?」と聞かれた。

自分にとって、バンドマンと会社員との間に差異はない。どっちも客の前でたのしいウソをつくのが本質。客は私のイディオールしか見ないし、それ以外見させないようにふるまっている。

注) 職種によるけどね。私は技術職ではないので。

 

【病気になってから変わったこと】

心に澱みを残さない が2021年のモットーだった。

無茶苦茶したと思う。ふつうなら二択のうち一択を選ぶ場面で三択目を創造し、平気で常識を裏切った。なんで私が一択しか選べないんだよ、という気持ちもなかったわけではない。裏切ったのも忘れてた。人に指摘されてようやく気がつく始末。

 

2022年、それに加えて「寿命」がくるかもしれない、という奇妙で切実な状況が私を加速させた。

具体的には、音楽界のレジェンドに会って色々話を聞いてもらった。

次に、心の底から愛している(最初の純粋さはとうに変容して言語化できない何かになった、でも愛にはちがいない)人に、ずっと聞けなかったことを聞いてみた。

ほんとうは還暦くらいまでかけて自分の力で解明してみたい謎だったけど時間がなくなったからしょうがない。

そして、質問してみたら、本人も自身のことをよくわかってないことがわかったので、とっとと聞いてよかったという具合だった。

 

それから、「かわいそう」「がんばったね」「死なないで」と言われても私はそのうちどの言葉にもつりあう感情を持ち合わせていないから、うっすら気づいていたけどやっぱり先天的に感情の在り方が平均値とズレているんだ、とわかった。

 

【困りごと】

・狂ってるからダメなのかな、と思うんだけど狂い方の矯正方法がわからない。

 

・あなたは創作を続けなさい、というのは一種の呪いだと思う。創作をはじめてやめようと思ったことがない者にあまねく降りかかる呪い。

これ困りごとカテゴリに入るかな? でも、コントロールを超えた何かだから呪いだし、呪いなら困りごとカテゴリにぶちこんでていいような気がする。

 

【アフター・寿命危機】

でかめの仕事が待ってる。

 

闘病記2

【今日の病状】

前述の、空中回し蹴りのミスをカバーしたため左の膝、ちょうどまがるところに小学生しか作らないような擦り傷ができて不便だ。

いちいち見せたい。「ほらこんなの、小学校の時以来よ」って。

 

新宿の「ホスピタル」から帰ってきた後あっけなく私はメシを食わなくなった…

まあコメ炊いてコンビニで冷凍の野菜やチンするだけの焼き魚買っただけましだけどさ…

 

いのけんくなって面倒なのでむかし登録してたペアーズみてたら、イイネ通知欄にやべえやつがいた。

f:id:izumiiiiii:20220405102127j:image

育児には積極的に参加しますカテゴリ押してんのに、"手伝える範囲で"ってなんなのかね?

だったら年収が高くて、「忙しいから正味の話育児はできひんけどお金あるからベビーシッター雇います」って人の方が需要あると思う…

 

昨日悪夢はみなかった。好きな先輩からLINE来てたからかもしれないし、おとといあたりからずっと抱きしめたくてしょうがなかったデカいポッチャマのぬいぐるみを抱っこして寝てたからかもしれない。

意外とマシになってるのかな、と思ってたらソッコー心臓バクバクしてきたから全然緩和されてなかった。薬飲んで仕事した。

 

あと視界がボヤけてる。もともと視力は悪かったけど、なんで?

 

【馬鹿】

私は一番病気のことを話さなくてはいけない人にまだ詳細を言ってない。

先週先々週と記憶混濁してたからほぼ時系列を覚えてないんだけど、「助けて」って送ってたらしい。それ以外説明してない。

言ってないのやばない?って先輩に指摘されたけどだいたい今まで何もパーソナルで大事なこと伝えてない気がする、その人以外にも。

 

病気になってようやく「私自分のことも好きな人たちのことも何も知らないまま死ぬの?」ってなって会いたい人質問したい人にめちゃくちゃ質問してる。

 

【朗報】

センセイに「貴女ねお召し物が素敵よ。センスあるのよ。適当に着たっていってたけどブラックでキメてるのがとても似合ってるのよ」と褒められた。

(センセイはなんでも覚えてる。たとえば私が小さい頃ずっと姉と比較されてたせいで、姉だけ美人で才能あると思い込んでたこととか)

その日の格好はブラックのワンピースにモノトーンのスタジャン、紺色のキャップとメガネだった。

あとグレーのタートルにデニムのオーバーオールも褒められた。

 

きっと死に損ないのツラにやさぐれた不良少女スタイルが合致してる。

 

闘病記

昔やった病気を再発した。

正直にいうと治療したくない。今もそう思っていて、なぜならば治療の過程がきついし、これといって治る見込みに対する期限のあるものではないので。

明確にゴールを決めて費用や精神的/肉体的負担を逆算しながら延命することはできない。

たとえばこの薬をx回服用したらおおむねyという状態になる…といった計算はできない。

 

あと、この病気は投薬したら治るという類のものではなく、寛解するには患者本人の努力や資質によるところが大きい。だから面倒くさい。

本気出したら自分が優秀な患者であることは知っているが、1回目だから頑張れただけで、2回目となっては生きる意志が希薄になってくる。

「またこんなに辛いことすんの?この先良いことあるわけでもないのに」って。

リハビリテーションが嫌になって病院に来なくなる老人の気持ちがちょっとわかった。

 

【治療にあたって嫌なこと】

この病は人に依存しなければならない。自分一人で治す、というのは無理がある。

物理的なハードルでいえば家事を完璧にすることはできないから代行を頼むことになるし、精神的なハードルでいえば不安、恐怖、孤独感から目を背けるために四六時中他人を求めることになる。

依存している自分を自覚しながら闇ではない方向を見続けるのはむずかしい。

 

【服薬治療の経過】

開始から7日目。

副作用が見事に毎日出る。ずっと悪夢をみている。起きた時に叫んでる。

今新宿の友達の家に三日間引き取られているけど、ここが人の家じゃなかったら泣いてると思う。

 

【治療開始してから変わったこと】

病気再発したと気がついてから精神が治療を拒否っていたので、全然ご飯を食べていなかった。

色んな人にご飯を食べさせてもらった。みんなの反応からして私は明らかに「こいつを一人にしておいたら食べずに死ぬんだろうな」という感じだったのだろう。

 

料理にめちゃくちゃハマった友達がクオリティの高い家庭料理を作るようになっていて、それを食べた時から食欲が戻ってきた。ついでに睡眠欲も。

ずっと「寒い」と言っていたら「この家全然寒くないよ。冬でもこんなに暖房つけてないし。それ栄養失調の症状なんだよ」と指摘された。

たしかに食べてから寒気は緩和した気がする。

 

【どうでもいい日記】

夜中の新宿で人が空中回し蹴りをミスってコケるのを受けとめようとしたけど身長差ありすぎて自分も倒れた。

受け身のとりかたは良かったんだけど…格闘技って身長差大事なんだなーと思った。(相手の頭を守りながら自分の頭蓋も床に直撃しないよう最低限のダメージで済むような転がり方をしたので反射神経結構すごい)

ここで死ねたら楽だけど絶対新宿区の治安のいいエリアでは「そのような死に方」はできないんだと、曇っててもきれいな空をぼけっと見つめながら確信した。

 

月1で来るカタストロフィのお前に

モデルナ接種三回目の記録です。

二回目→ 

jahlwl.hatenablog.com

 

3/13(日)昼ごろモデルナ三回目の接種をした。

上司が「前のよりきつくて、僕なんか二日目、三日目もフラフラしていました」と言っていたし、会社の他の人もだいたい同じ感じだったので自分も十中八九そうなるだろうと予測していた。

 

【用意していたもの】

イブプロフェン(タイヨー) 1シート

解熱鎮痛剤。病院処方。カロナールは前回使い切った

・リンデロン

モデルナアーム発生時のかゆみどめ。病院処方。ドラッグストアでも売ってる。ムヒは効かない。

・菓子パン、野菜ジュース、コンビニの野菜惣菜

調理も面倒になるのわかってたので二日分の食事を用意した。

家帰ってすぐ炊飯器に米だし醤油ほうれん草鶏むねひき肉をぶち込み、お粥を作っておいたので、それがなくなるか飽きるかしたら食べる。

 

【一日目】

帰宅後

膣「だらー」

パンツ「ジュワー」

私「おっ月のものか?」

月経血「久しぶりやな」

私「先月もきたやろ」

 

私は思った…生理痛とワクチンの副反応による全身の熱、痛み…かちあったらどうなるのだろうと…

頭の中で地元のだんじりの、ぶつかりあうシーンがよぎった…

 

本格的に腹が痛くなる前にご飯を食べて、イブプロフェンを飲んだ。一錠だとすぐ生理痛を抑えられなくなった。もう一錠追加して、ベッドに寝転んだ。

 

順調に、生理一日目の生理痛が副反応を圧していった。

私は「お腹痛いなあ」としか考えられなくなった。筋肉注射されたところの腕のつっぱりがある以外、いつもの生理痛だった。

プロスタグランジンって、もしかして発生量の限界値が決まってるんだろうか。合算できないんだろうか? 

(Twitter見てたら大統領と同じようになった人もいるが、逆にワクチンの副反応と生理がコンボになった人も散見されるため、個人差によるしどういうロジックでそうなるのかもわからない)

 

寝る前に2錠イブプロフェン投与。

 

【二日目】

仕事の日だったが休んじゃえ、だるいし、と欠勤した。

朝はまだ全然生理痛、って感じだった。

体のダルさもあるのだが、これは副反応と貧血どっち?→めっちゃほうれん草食べたくなったからあきらかに生理による貧血ですね。

 

朝ご飯のパンと野菜ジュースを飲んだ。

いつもはパンとカフェオレだが今日はカフェオレ飲みたくない。

食後にイブプロフェン2錠投与。

この日は菓子パン、野菜ジュース、お粥で食事を済ませた。

 

ベッドで昼寝…

なあ、生理痛、お前が勝ったらなんか面白いからこのまま副反応殴り倒しちゃえよ。

お前は「日常」の象徴だ。今のところ。

「日常」にくる痛みの中で最悪のものだ。

10,20代の私を何度も気絶させ、保健室に運びこませた。

 

いつかはテクロノジーと社会の理解でお前は人類の生活の片隅に追いやられるだろうし、そうされるべきだ。

まだこの国では生理用ナプキンもタンポンもサニタリーショーツも有料で、生理休暇もとんとない状況だけれど、それでも徐々に情勢が変わっていくし、生理痛自体にも変化が訪れることだろう。

 

しかし、今のところは「日常」なのだ。

お前は「コロナ禍」の象徴たるワクチン副反応を殴り倒している。

いいぞ、お前は唯一「コロナ禍」に勝った「日常」の災厄だ。

 

【三日目】

ワクチン二回目接種の時は、痛くてなかなか深いねむりにつけず悪夢を見るほどだったけど、今回全くそんなことはなかった。

びっくりするほどいつもの生理だった。

食料を買い出しに行ってカップラーメンとコンビニの野菜のお惣菜をget

 

生理痛がおさまってくると、だんだん副反応らしい症状が出てきた。

・全身の痛み

いうて二回目より全然マシ 痛みというか、うっすら痛くてダルい。

イブプロフェン2錠を一日3回くらい飲んだ。

・モデルナアーム

かゆくなった。リンデロンを塗った。

 

【四日目】

身体の熱も痛みもダルさもない。

モデルナアームは続いてる。かゆいけどつっぱりはなくなった。

イブプロフェンは切れてしまったが四日目は一度も鎮痛剤を必要としなかった。

そう、副反応は、私の生理痛があんまり強いもんだから喰われてしまったのだ。

 

そして、こんなやばい痛みが月イチでやってくるのにほとんどなんの対策もされず放置されたままの社会のやばさに気がついてしまった。

ピルのんだら生理痛軽減されるらしいがそのお金は国が払ってくれるはずもなく、女性労働者は自腹で買って飲むか、買う余裕がないor何らかの理由で飲めない人は歯を食いしばって働くか給与を削って休むかしている。

 

世界が崩壊しても生理痛だったら気づかない。

ずっと前、まだ20才くらいの頃、生理痛の時に「世界を終わらせるボタン」があったら私はノータイムで押す、と誰にでもなく誓った…

 

 

 

baby zombies

三月渋谷区某所で、私は泣く。

 

誕生日の三日後の早朝に「おめでとう」の電話が来たり、こっちがバッチリ準備オッケー、な時に向こうがクラブで酔い潰れていたりで全然会えてなかったんだけど、なんかタイミングがあって会いに行った。

そいつを想起する時いつも「母性」という二文字が脳裏にうかぶ、私はフェミニストであり、また「母性」を否定する者であるからしてこの二文字は不適切なのだが、代替可能な表現がみつからないから今のところ心の中をそのままにしている。

 

なんだか袖をひっぱって、「今日こんなことがあったの聞いてー」と言いたくなる人だ。実際話すことなんかないのに。

ちなみにそいつがセルフプロデュースしているイメージと私が彼に持つイメージは全然異なる。

 

私はいつも率直に用件を言う方なので、そいつにも「今参っててあんたの声ききたい、なんか安心するから」とtypeすると、用事と用事の間にクリティカルに時間を空けることができた。

 

ここまでやっても、いきなり甘えるということができない。詳細は端折るけれども一定の儀式があって、そうしてようやく私は幼児退行できる。

仰向けになって手脚をめちゃくちゃに動かして、「ワーン」と叫ぶ。

「イヤー」と言う。(具体的に気に入らないことがあるわけではない)

「行きたくないー」と言う。(具体的にイヤな場所があるわけではない)

ヤダー!

…何が?

 

同じ幼児退行でも、結婚していた時の、死の方向に向かう自己を守るための幼児退行と違って、ふだんとは別のペルソナが出てきた感じはしない。

こんな面があったんだなー、て感じ。

占い師が「あなたは自分をもっと愛してあげて」と言っててピンとこなかったのだが、どうやら赤ちゃんになることを求めているらしい。表面はともかく、内部では。

しかし、赤ちゃんになりたい欲求をみたすもの、そんなもんどうやって自分の中からひねりだすのかね?

 

わたしがあーんと泣いても友達は笑わない。

殊更「ママ」にもならない。

ただふつうに、「赤ちゃん」になった年上の人間と会話するだけ。

 

煙草ちょうだい、と言われる。

禁煙でもして持ち歩いてないんか?と聞くと、3週間公演詰めで喉がやられたから買い置きしていなかったという。

 

「おやおや、それならほんまは私が働き詰めの人をマッサージとかせんといかんのにねえ。甘えてばっかでわるいねえ」

「働いてるっていうのかな?遊びと区別がつかん」

疲れていて世界が動いているならそれは働いている、といえる。

「東京の仕事はどうや」

「楽しいよ?」

「音楽は?」

「10代20代の時にかきたかったことはほぼかいてもうたんよ、だから30代になった自分のためにかこうと思う」

「そうか。オレは歌うのも楽器弾くのも人と会って喋るのも嫌いや」

「じゃあなんで×××は、やってるん?」

「なんでやろなあ、」

 

その次の言葉をきちんと耳にしておくべきだったかもしれない。

でも、赤ちゃんの耳は不完全で、不明瞭なノイズにしか聞こえなかった。

 

次の日私は夢を見た。

夏に海辺の方面へ旅行に行って、泊まったホテルがゾンビ・パニックになり、同行者も全員ゾンビになる夢だ。

 

なんとかホテルを抜け出して走り、子連れ同士で車に乗っている女の人2人に乗せてもらい、「あ、これって悪魔のいけにえと同じラストじゃん」と思った。

思った次の瞬間、私は運転手の女性を食べてしまった。

 

(あーあー、ゾンビに触れないようにしてたのになあ)

 

この後残った女性も赤ん坊たちも食べてしまうだろう。

ゾンビは生命力の象徴だとどこかで耳にした気がするが、この場合一体何の表象なのだろう。

 

同じ時刻、東京のどこかで、例の友達が反戦の演説をしていた。

演説をしていてもライブをしていても、私が本気で「助けて」と言ったら、多分きてくれる…気がする。

 

#日記文学

和訳してみる~Number One Enemy/the slits

t.co

 

最初に、この情報を頭に叩き込んでほしい。

上に貼り付けた曲"Number One Enemy"が収録されたEP、"revenge of the killer slits"が発表されたのは2006年、アリ・アップ44才の時である。

(EP発表の数年後にアリ・アップが死去し、義父のジョン・ライドンが声明を発表してたの思い出して泣ける。おとんより先に逝くなって…)

 

以上をふまえて、歌詞を読んでいただきたい。

You sit up there deciding my future
What the fuck do you think you are

わたしがなんかしようとしたら邪魔するんやな

ほんまアンタらの考えるこというたらろくでもないわ


Changing buses and raising taxes *1
Changing things as you please

なんやらかんやら手ェ入れて税金あげて

好きなようにしたいってか


You want me to take part of it
Like all the people

And you want to swallow me
But you might get indigestion 'cause

わたしを他のみんなと同じようにしようっていうんやな

ほんで懐柔するつもり?

でも多分、思い通りならんど

だって


I'm going to be your Number one enemy

All for the hell of it

わたしはこの地獄におけるナンバー・ワン・エネミーやから

 

Give me ten and I'll take hundreds
Give me hundreds, I'll need thousands

10くれてやるいうんやったら100獲ったるわ

100くれてやるいうてもな、こっちは1000要るいうとんよ

 

Never mind what you think
Never mind what people say

アンタらの思ってることなんか知らんわ

何言われても知ったこっちゃないわ

 

Don't try to be nice to me
'Cause I'm your enemy

Don't be inflexible *2

別に仲良くしてくれんでもええよ? わたしアンタらの「敵」やし~

おかたくせんでもろて


I'm going to be your Number one enemy
All for the hell of it

わたしはこの地獄におけるナンバー・ワン・エネミー

 

If you like white, I'll be black
If you like black, I'll be yellow

アンタらが白っていうならわたしは黒

黒っていうなら、黄色やで


If you like rational, I'll be impossible

アンタらが「合理」をいうかぎり わたしは不可能そのもの


If you like reasonable I'll be insane

アンタさんの基準でいえば こっちは狂ってますけどなにか?


If you like peace and flowers

I'm going to carry knives and chains

もしアンタらが「平和的手法」を好むんやったらな、こっちはナイフとチェーン振り回したるでえ


I'm going to be your Number one enemy

All for the hell of it

なんせわたしはナンバー・ワン・エネミーやからな

 

You sit up there deciding my future
What the fuck do you think you are

わたしがなんかしようとしたら邪魔するんやな

ほんまアンタらの考えるこというたらろくでもないわ


Changing buses and raising taxes
Changing things as you please

なんやらかんやら手ェ入れて税金あげて

好きなようにしたいってか


You want me to take part of it
Like all the people

And you want to swallow me
But you might get indigestion 'cause

わたしを他のみんなと同じようにしようっていうんやな

ほんで懐柔するつもり?

でも多分、思い通りならんど

だって


I'm going to be your Number one enemy

All for the hell of it

わたしはこの地獄におけるナンバー・ワン・エネミーやからね!

 

*1 busesって元はbus? busy?

【追記】busらしい。でも意訳でなんやかんや手を入れて…でいいよね?

 

*2 Don't be inflexible のより適切な訳があったら教えてください

 

…どうでしょうか?

25年ぶりにthe slitsを再結成して出した曲が「ほんまお前らしょうもないわ、ぶっ殺すぞ」みたいな内容なのめちゃくちゃ最高じゃないですか?

 

もうね、アホほど経験あるんですけど、反差別を口にしていたら「そんな方法では」とか「そういう言い方は」とか、くっそくだらんことで口ふさぎに来るやつ枚挙にいとまがないんですよね。

それ私に「アドバイス」してる暇があったら、ヘイターに注意しにいったり止めたりしろよっていうね。(やつらは絶対にそういうふうにしない)

今になってトーンポリシングいうのがようやく可視化され、問題視されてますけど。

ゼロ年代に「あんたらが平和的にいうてもなー、こっちはナイフ、ほかすつもりないでー!」という歌詞ぶちこんでるthe slitsって、やっぱ最高!

 

そもそもEPタイトルが「殺人マンコの復讐」。

(slitsとはワレメのことである)

 

こういうの10代20代がいうてるんやったらフツーでしょ。44才でこのつよつよっぷり! 大好き。

ストレートなパンクだけどよく聴けばテクいところがあるのも良い。

 

この曲のキモは、パンクロックの紹介でありがちな「初期衝動」ではありません。

なぜなら、初期より確実に闘志マシマシだからです。

 

なお、和訳で「」つきにしているものは、書いた通りカッコ付きのそれでしかない、という意味です。

 

the slitsないしアリ・アップは、ニューウェーブからレゲエ・ダブに徐々に移行してくのですが…

あえて言うならば レゲエやってる場合じゃなかった。

大地の声が云々言ってる場合じゃなかった。そんなの、スピったやつらに任せとけばいい。

 

このクソみたいな俗世で、「アンタらがそういうことするんやったらわたしはナンバー・ワン・エネミーや」って、マトモな大人が言いつづけなきゃいけないんじゃない?