焦げた後に湿った生活

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闘病記

昔やった病気を再発した。

正直にいうと治療したくない。今もそう思っていて、なぜならば治療の過程がきついし、これといって治る見込みに対する期限のあるものではないので。

明確にゴールを決めて費用や精神的/肉体的負担を逆算しながら延命することはできない。

たとえばこの薬をx回服用したらおおむねyという状態になる…といった計算はできない。

 

あと、この病気は投薬したら治るという類のものではなく、寛解するには患者本人の努力や資質によるところが大きい。だから面倒くさい。

本気出したら自分が優秀な患者であることは知っているが、1回目だから頑張れただけで、2回目となっては生きる意志が希薄になってくる。

「またこんなに辛いことすんの?この先良いことあるわけでもないのに」って。

リハビリテーションが嫌になって病院に来なくなる老人の気持ちがちょっとわかった。

 

【治療にあたって嫌なこと】

この病は人に依存しなければならない。自分一人で治す、というのは無理がある。

物理的なハードルでいえば家事を完璧にすることはできないから代行を頼むことになるし、精神的なハードルでいえば不安、恐怖、孤独感から目を背けるために四六時中他人を求めることになる。

依存している自分を自覚しながら闇ではない方向を見続けるのはむずかしい。

 

【服薬治療の経過】

開始から7日目。

副作用が見事に毎日出る。ずっと悪夢をみている。起きた時に叫んでる。

今新宿の友達の家に三日間引き取られているけど、ここが人の家じゃなかったら泣いてると思う。

 

【治療開始してから変わったこと】

病気再発したと気がついてから精神が治療を拒否っていたので、全然ご飯を食べていなかった。

色んな人にご飯を食べさせてもらった。みんなの反応からして私は明らかに「こいつを一人にしておいたら食べずに死ぬんだろうな」という感じだったのだろう。

 

料理にめちゃくちゃハマった友達がクオリティの高い家庭料理を作るようになっていて、それを食べた時から食欲が戻ってきた。ついでに睡眠欲も。

ずっと「寒い」と言っていたら「この家全然寒くないよ。冬でもこんなに暖房つけてないし。それ栄養失調の症状なんだよ」と指摘された。

たしかに食べてから寒気は緩和した気がする。

 

【どうでもいい日記】

夜中の新宿で人が空中回し蹴りをミスってコケるのを受けとめようとしたけど身長差ありすぎて自分も倒れた。

受け身のとりかたは良かったんだけど…格闘技って身長差大事なんだなーと思った。(相手の頭を守りながら自分の頭蓋も床に直撃しないよう最低限のダメージで済むような転がり方をしたので反射神経結構すごい)

ここで死ねたら楽だけど絶対新宿区の治安のいいエリアでは「そのような死に方」はできないんだと、曇っててもきれいな空をぼけっと見つめながら確信した。