焦げた後に湿った生活

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闘病記44

【今日の病状】

出社だったからご飯は社食で済ませた。

エスニック料理がメニューにあって助かった、スパイス効いたものでないと食べきれなかっただろうから。

社食ではいつもご飯大盛にしてたけどサイドメニューのサラダを付けられないくらい今は胃が小さくなっている。

 

昨日書いたとおり狂人としての自覚を持ったまま生きるのは、闘病するのはまあまあ辛い。

出社したら忘れられるからイイ。

いかに眠気と闘いうまく仮眠を取るか立ち回って、仕事片付けて、新人の指導して、クライアントと喋ってたら一日終わる。

 

おぼこいお嬢様のクライアントと二人でファシリテーションの確認してたら、彼女は数年前一緒のPJTに居た時私がまだ離婚できないままだったのを覚えていて、「どうなりましたか」と心配してきた。

私は今の私のことでいっぱいいっぱいで正直そのことを忘れかけていたのだけれど、「この方は本当、お優しい…」と思った。

 

「片付きましたよ、ずっと"人妻"のステータスでいるのがいっちゃんぐっわるいですからね」と笑って言った。

 

【結論】

部下育成に迷ってたら夜更かししてしまった~と人にLINEしたらあるあるだと返ってきた。

前の…つまり初めての部下が奇跡のポンコツで、その方は「〆切」という概念を知らず、私は〆切というのが何か、〆切は何故守らないといけないのかを教えた。

多分、これからの人生で〆切の定義を自分より年上の人に説明する瞬間来ないと思う。

 

誰にその人のエピソードを話しても「並行世界の話ですか?」と言われるので、「いいえあなたと私が今いる世界の話ですけど…」と返していた。

「お前の気をひきたいからわざとやってる」説も出たけど「その人私より年上の同性やで」と言うと、「は? 年下の男の話かと思ってたわ」と驚かれ、「若い男のメンヘラなら喜んでかこってます~!」「それな~!」とゲラゲラ笑うGals do that.

閑話休題

皆、最終的には「そいつはこのPJTが上手くいったらお前が死ぬのでPJTを†終わらせよう†と未来から何度もやってきてループしている」というSF的結論に至った。そんなことある?

 

残念ながら試みはまたもや失敗したようだ。確かに私は死の方向に引っ張られているのでループ説は当たっていたらしい。

 

で、今の部下の話ですけど、最初がそれだったので逆に今普通の人に普通に教えるって何?状態。

とりあえず雑談しながらそれとなくこれからどんなキャリア積んでいきたいかとかどんな仕事したいかとか聞いた。

そしたら現職でもっとやっていきたい、とのことだったのでちょっとくらいギア上げて大丈夫かな、と思った。

 

資料作成など単純作業を除いたら、現職で必要なスキルは舵を取る力、である。

舵取りにも色々ケースがあるけれど今日はPJTに潜む/発生した問題を解決に持っていく方法について話した。

 

「プレゼンをする、人に何か伝える、意見を言う、そういう時は必ず結論ファーストです。」と解説。

・結論から話す

・理論や根拠添える

・結論に至るまでにどうしたらいいか提案する

・具体的なアクションが決まったら役割分担

…など。

 

まあ小一時間位こんなこと+PJT内にとっちらかっている問題のピースを眺めて頭の中に枠を作る、そしてひとつの枠にして整理した問題を見たら問題の本質を把握できる…といった内容をホワイトボードにかきかきしながら喋った。

自分が普段無意識的にやっていることを人にレクチャーするのって難しい。

 

これは今日絶対書かないといけないと思ったんだけど、一通り聞いたあと、部下が、「普段からそういうことを考えながら働いているんですか?」と言った。

 

「そうやけど、結論ファーストは昔からかな…後から、コンサルタントが読むようなビジネス本にそういうことが書いてあって、ああビジネスやってる人は結論ファーストなんやな、と思った。枠を作って~っていうのは仕事してからやけど、結論から伝えるは子どもの頃からの習慣…あ、今思い出したけど、うちの母親って何がダメなのか言わない人だったの」

「お母さまがそうだったから自分は反対になろうと?」

「そこまでは考えてなかったけど嫌やったんよね、私エレクトーン習い事でしててさ、家で練習するとお母さんからダメ出し喰らって何回も弾き直しさせられるんやけど、ダメの内容言ってくれへんのよ。延々ダメって言われるだけで…リズムが合ってない、とかなんか言うてくれたらそれ直すのに。だからかも」

 

私はあの何度も何度も無為に弾き直しを要求される時間、「母親は自分のことが嫌いで、もしくは嫌いとまではいかなくてもイラついたり他のきょうだいと比較して疎んじたりしてるから、こんなことをさせられてるんだ」と考えていた。

だけど、今日部下と話してて、「シンプルに言いたいことを伝える力がない人ってだけだったのかも」と思うようになった。

 

明日部下にお礼を言おう。

そんでまた今度別の講座を開こう。